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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.92]東福岡DF福地聡太(3年)_「避けたらダメだ」 覚悟の顔面ブロック

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.11 全国高校選手権決勝 東福岡高 5-0 國學院久我山高 埼玉]

 覚悟の顔面ブロックだった。4試合連続の完封勝利で17年ぶりの優勝を遂げた東福岡高(福岡)。DFラインで身体を張り、相手の攻撃を食い止め続けたのはDF福地聡太(3年)だ。

 「無失点でいけば負けないと思っていた。1点もやらないという気持ちはあった」。その意気込みで開始直後から相手の攻撃を跳ね返し続けた。前線へ枚数をかけてくる國學院久我山高から、しっかりとボールを奪い、前へつなげた。ピンチのシーンでは迷うことなく、その身を削って飛び込んだ。

 福地を象徴するような場面があったのは、2-0で迎えた後半20分。PA手前右で受けたDF宮原直央(3年)がトラップから左足を振り抜く。約5メートルほど前にいた福地は「相手がボールを持った瞬間に距離があった。詰めようと思ったけれど、シュートモーションに入っていた」と冷静に状況判断。

 後ろにゴールを背負ったCBは「これは顔面に飛んでくるなと思ったけれど。後ろにゴールがある以上、避けたらダメだ。ボールに食らいつこう」との意気で逃げずに立ち向かった。宮原の強烈な左足シュートは飛び上がった福地の顔面を直撃。倒れこむかと思われたが、すぐさま体制を整えると何事もなかったようにプレーした。

 福地の文字通りの身体を張った守備でピンチをしのいだ東福岡は、直後に1点を追加。3-0を試合を決定付け、さらに2点を奪っての5発勝利で戴冠となった。

 4試合連続の完封勝利で高校サッカー引退試合を終えたDFは「チーム全員で守備できたのが失点ゼロにつながった。チームメイトに感謝」と微笑み、「本当に嬉しい」と夏冬制覇の偉業達成に声を弾ませた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 片岡涼)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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