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浦和に完全移籍!Jリーグ通算出場歴ゼロの27歳GKが“異例の栄転”

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 異例の栄転だ。4年間で公式戦出場なしの異色GKが浦和レッズに完全移籍を決めた。

 GK岩舘直のプロフィールのJリーグ出場記録の欄は、綺麗に「0試合」が並んでいる。JFLのアルテ高崎から水戸ホーリーホックに入団したのが2012年。浦和レッズに期限付き移籍してきたのが、14年6月。ただ、その4年間で公式戦に出場することはなかった。

 それでも、岩舘はJ2水戸から日本有数のビッグクラブへの完全移籍を勝ち取った。「自分はフィジカルがすごいとか、そういうタイプではない。できる範囲のことをそつなく出来るように、確実にやっていることを認めてもらえているのだと思う」。

 今回、浦和への完全移籍を決断するにあたり、水戸に帰るという選択肢もあった。しかしこれまでも厳しい環境を跳ね除けることで、成長してきたという自負が、浦和残留を決断させた。「水戸に帰るにしても中途半端で帰りたくなかった」という岩舘。「怪我をして(昨年3月に左アキレス腱断裂)、復帰して、今の自分では中途半端だと思った。だったら折角、浦和が話をくれたので、成長してから次の選択肢を考えたいなと思った。自分がやるべきことをやって、準備をしていれば、必ずチャンスはくると思う。しっかりとやって、掴み取っていきたい」と力説した。

 ファン・サポーターの前では「10試合に出場する」と高らかに宣言した。「新しいユニフォームを着て出たいですね、試合に」。日本代表GK西川周作の壁は高いが、27歳は野心に燃えている。

(取材・文 児玉幸洋)※名鑑データは2015年シーズンのものです。最新のものは2月上旬のJリーグ正式発表までしばらくお待ちください。

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