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バロンドール受賞のメッシが多くを語る…“MSNトリオ”は「化学反応が起きた」

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 2015年の世界最優秀選手「FIFAバロンドール」を受賞したバルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが国際サッカー連盟(FIFA)の公式インタビューに応じた。メッシは2012年以来、3年ぶり5度目の受賞だった。

 メッシはバロンドールの持つ意味について、「バロンドール獲得が意味することを考えたら、言うまでもなく幸せだよ。まさか自分が5回も受賞するとは思っていなかった。最初に受賞した2009年のことを思うと、あれから多くのことが変わった。僕も公私共に成長した。今はただ自分を応援してくれる人、バルセロナ、アルゼンチン、そして世界中で自分を追いかけてくれる人に感謝の言葉を捧げたい。そしてこの賞を獲った喜びを彼らと分かち合いたい。この賞は彼らのためのものでもあるんだ」と語った。

 約1年前には不振の時期があり、プレミアリーグへの移籍も囁かれたが、獅子奮迅の活躍でバルセロナの3冠達成に貢献した。「大きく状況が変化した一年だったのでは?」と問われたメッシは「それがサッカーというものだろう? サッカーではどんなことでも起きるんだ。しかも1年よりも短いスパンでね。僕はどんな時も落ち着いているけども。いつも言ってきたように、自分はバルセロナで満足している。幸運にも良い調子のままやっていくことができて、僕らにとって本当に素晴らしい一年になった」と振り返る。

 昨季のターニングポイントについて語ったメッシは「最初は少し厳しい状況だったと思う。物事を変えるのはいつだって難しい。だけど一度自分たちの望む方向に舵を切ることができれば、徐々にパフォーマンスも上がってくる。幸運にも、良い1年にすることができた」と説明した。

 またメッシは、FWルイス・スアレス、FWネイマールとの“MSNトリオ”について話が及ぶと、「僕ら3人に化学反応が起きたということに尽きるね。ピッチ上だけでなく私生活でもそうだ。僕らは皆チームのためにベストを作りたいと思っている。それこそが何よりも重要なんだ」と言う。

 記者から「ネイマールはあなたはアイドルだと話しています」と言われたメッシは、思わず笑うと「実際もネイマールとうまくやっているよ。彼はバルセロナに来た時から僕を喜ばせるようなことばっかり言うんだ。友人でもあり同僚でもある彼からそんな言葉を聞けてとても嬉しいよ」と微笑んだ。

 またスアレスについては「今まで僕がプレーしてきたストライカーたちと彼を比較するのは難しい。本当にいっぱいいるからね。僕が言えることは、最近の試合で見せる彼のパフォーマンスはベスト中のベストということだ。彼は本当にチームに貢献しているし、僕も彼と一緒にプレーができて嬉しいよ。私生活でもとても良い関係が築けているんだ。彼とどんなことでも分かち合えることは喜びにほかならない」と話している。

 キャリアについて話が及ぶなか、メッシは母国・アルゼンチンでプレーすることにも意欲をみせた。「ああ、いつもそう言っているようにね。僕の子どもの頃からの夢なんだ。自分を取り巻く環境のせいで、とても早い時期にアルゼンチンから離れてしまったから、実現には至っていないけどね。僕はヨーロッパに行く必要があった。そしてバルセロナでのキャリアがスタートしたんだ。だけどいつかはアルゼンチンでサッカーをしたいと思っている。それが実現するかどうかは神のみぞ知るってやつだ」。

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