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城福監督が「Action Football」を提唱…代名詞ムービングフットボールも「止めたわけではない」

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 6季ぶりにFC東京の指揮官に復帰した城福浩監督が、「Action Football(アクションフットボール)」を提唱した。14日に行われた新体制発表会見で城福新監督は、サッカーはアクションとリアクションで構成されていると説明。「アクションの部分を多くしたい」と持論を語った。

 指揮官の説明によると、アクションとは「主体性を持った動き」。主に攻撃面で発揮されるが、バックパスを奪いに行ったりする積極的な守備もアクションに分類される。またリアクションは「相手に動かされる動き」で、こちらは守備の部分に多くを取られるが、簡単に長いクロスを入れるなどの単調な攻撃も含まれるという。ただ、リアクションが決してネガティブなものではなく、「サッカーでは両方あるのが事実。すでにリアクションの粘り強さはトップクラスだが、年間上位に行くためには、去年の良さを活かした上で、アクションを増やしていくことが大事」と説明。アクションの時間を増やすことが、タイトル奪取に繋がると説いた。

 しかし記者団からの質問コーナーで、「代名詞として掲げてきた『ムービングフットボール』ではないのか」との問いには、苦笑いを浮かべながらも、「止めたわけではない」と話す。「もちろんそれが代名詞となって躍動することを目指していた。見ているお客さんが今日はムービングしているな、楽しそうにしているなだとかを今季も思って、味スタを後にしてくれればこれ以上はない」と続けた。

 FC東京に復帰する決め手となったのは、「優勝を目指せるチームだから」と力説する。昨年、クラブ史上最多の勝ち点を獲得したチームを引き継ぐことにプレッシャーがないわけではないと言うが、「このクラブはJリーグの頂に立った経験を見たことがない。私もない。その頂を見ずにして監督生活を終わらせるわけにはいかない。立った時にどんな景色になるかを見てみたい。そこをみんなで目指したい」と熱く語った。

(取材・文 児玉幸洋)
※名鑑データは2015年シーズンのものです。最新のものは2月上旬のJリーグ正式発表までしばらくお待ちください。

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