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勝利のカギは10通りのセットプレー!? U-23代表MF原川「あとは試合で見て下さい」

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 初戦で与えられた出場時間は13分。13日の北朝鮮戦でベンチスタートとなったU-23代表MF原川力(川崎F)は後半77分からピッチに送り込まれ、1-0の逃げ切りでの勝利に貢献した。

 大事な初戦をベンチで迎えたことに、「もちろん悔しさはあった」。しかし、最終予選メンバー23人の内、試合に先発出場できるのは11人。半分以上となる12人の戦士たちはベンチから戦況を見つめることになる。だが、「短期決戦の中で総力戦となるので、チームとしての力が試される大会だと思います」と強調すると、「絶対に皆にチャンスが来ると思うので、与えられた時間で違いを見せないといけません」と与えられた時間で自分の持てる力を発揮しようとしている。

 13日に行われるグループリーグ第2戦タイ戦でも、先発かどうかは「分からない」。しかし、ピッチに立つようなことがあれば「まずは守備から入らないといけないと思う」と試合のイメージを膨らませる。

 プレースキッカーも務める原川は、日本の武器の一つのとなるセットプレーのキーマンの一人だ。北朝鮮戦ではDF山中亮輔(柏)が蹴り出した狙いどおりのCKから決勝点が生まれたが、手倉森誠監督は「セットプレーからの形は10個くらいやっている。2戦目、3戦目は違うバリエーションをお見せできれば」と話したように、バリエーション豊富なセットプレーはまだベールに包まれている部分が多い。

 タイ戦の前日練習では冒頭45分を公開後、トレーニングは非公開となった。当然、セットプレーの練習はしており、原川は「何通りかやっていますし、バリエーションは頭に入っています。あとは試合で見て下さい」と不敵に笑った。

(取材・文 折戸岳彦)

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