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サウジ戦に照準合わせたDF松原…手術から9か月、完全復活を期する

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 満を持しての登場となる。15年4月に右外側半月板の手術を行い、全治5か月と発表されたDF松原健(新潟)。昨季のリーグ戦での出場はなかったものの、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)を戦うU-23日本代表に選出された。初戦、第2戦とベンチを温めたが、第3戦のサウジアラビア戦で先発でピッチに立つこととなる。

 手倉森誠監督が明言する。「松原は3戦目に照準を合わせてという話をしていました」と。そして、「何よりも彼が決勝トーナメントでやれるんだという自信を明日の試合で得てもらいたい」と期待を寄せる。

 手術を決断したのも「この大会に合わせて手術をしたつもりだった」。それだけ、リオ五輪出場に賭ける思いは強い。「間に合うかなというネガティブな気持ちではなく、間に合わせるという気持ちでしたし、ずっと準備していた」とこの大会に出場することを強く願ってリハビリに励み、しっかりと間に合わせた。

 指揮官から3戦目の起用を聞いた際には、「しっかり、自分のヒザのコンディションの状況を考えて、作戦を練ってくれているんだと感じました」。だからこそ、指揮官の期待に応えることが自分のできる恩返しとなる。「サウジ戦で行くと言われて、そこに照準を合わせてしっかり戦っていくという気持ちになれたし、コンディションも間違いなく上がってきています」。

 右サイドを駆け上がり、高精度のアーリークロスで得点機を演出する――。完全復活した姿をサウジアラビア戦で見せてくれるはずだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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