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多くの選手が新監督を称賛する中で… ハメス、ジダンの起用法に不満?

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 指揮官に就任してから2連勝を飾ったレアル・マドリージネディーヌ・ジダン監督に対して、多くの選手が称賛の言葉を口にしてきた。そんな中、MFハメス・ロドリゲスだけはその雰囲気に溶け込めていないのかもしれない。

 今月4日からジダン監督に指揮を託した新生マドリーは、リーガエスパニョーラでデポルティボに5-0、スポルティング・ヒホンに5-1といずれも大勝を飾った。MFルカ・モドリッチやFWクリスティアーノ・ロナウドカリム・ベンゼマらは2試合を終え、フランス人指揮官への共感や期待があることを認めていた。

 だが、指揮官が選手全員を満足させるのは不可能なのかもしれない。ジダン監督が未解決としている問題は、ハメスとの関係構築だ。ハメスはジダン監督がチームを率いて以降、2戦連続でMFイスコに先発の座を譲り、ベンチスタートとなっている。

 スペイン『クアトロ』の映像によれば、ジダン監督とハメスはヒホン戦でウォーミングアップをめぐり衝突していたようだ。ジダン監督はMFガレス・ベイルが前半負傷したことで、選手交代を行うべくハーフタイムにハメスとFWヘセ・ロドリゲスにアップを命じ、後半開始からベイルに代えてヘセを投入する決断を下した。

 しかし、この決断にハメスは機嫌を損ねた様子だ。指揮官が後半開始後も途中出場に備えてアップを続けることを望んでいたにもかかわらず、自身の判断でアップをやめてベンチに戻ってしまったのだ。後半が始まってから数分後にこれに気付いたジダン監督は、スタッフに対して「ハメスはどうした?」と問いかけ、ついには「アップに行け!」と語気を強めて命じることとなった。

 最終的にハメスは59分にイスコとの交代でピッチに送り込まれた。プレーした31分でパス成功率74%、ボールロスト6回という数字を残し、得点やアシストはなかった。新体制となり上昇気流に乗りつつあるチーム内で、ハメスは指揮官の信頼を勝ち取る必要性に迫られているようだ。


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