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照準を合わせていたが…U-23代表DF松原「監督に申し訳ない」

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[1.19 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選GL第3節 U-23サウジアラビア 1-2 U-23日本 スハイム・ビン・ハマド・スタジアム]

 この試合に照準を合わせていた。だからこそ、DF松原健(新潟)は自身の出来を悔いた――。

 15年4月に右外側半月板の手術を行い、昨季のリーグ戦は出場なくシーズンを終えたものの、発足当初から手倉森ジャパンに名を連ねており、リオ五輪アジア最終予選メンバー入りを果たした。松原に信頼を寄せる指揮官が「3戦目に照準を合わせてという話をしている」と明かしたように、サウジアラビア戦に向けて調整を進めてきた。

 しかし、序盤は対面するMFファハド・アルムワラドのスピードに後手に回る場面もあり、「裏を取られることが多かった」と振り返る。攻撃面でもオーバーラップからの高精度のクロスで好機を創出できず、「攻撃参加のところで持ち味を出せなかった」と悔しさを滲ませると、「準備期間をしっかり与えたくれた監督に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と唇を噛んだ。

 だが、下を向くわけではない。久し振りの公式戦出場を「ポジティブに捉えて、次につなげていきたい」と前を向く。これから予選は負けたら終わりの決勝トーナメントを迎える。「すぐに次の試合が来る」と気持ちを切り替え、再び訪れるであろう出場機会に向けてコンディションを上げていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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