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[MOM1691]鹿島学園DF塩野清雅(2年)_「泥臭くやるだけ」の主将が好守でV導く

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.23 茨城県新人戦決勝 明秀日立高 1-4 鹿島学園高 鹿島ハイツ]

 鹿島学園高の鈴木雅人監督は「良く守備で頑張っていた」とキャプテンマークを巻いた背番号2を讃えていた。

 準決勝に続き、決勝も攻撃面の主役は2得点を挙げたFW上田綺世(2年)だったが、守備ではCB塩野清雅主将(2年)が最終ラインで体を張った守りを連発。中央へ飛んでくるロングボールをCB片倉誠也(2年)とのコンビで跳ね返し、粘り強い球際での攻防に加えて背後へのボールへの対応も良く、明秀日立高の攻撃を後半アディショナルタイムの1点に抑えた。

「チャレンジアンドカバーがしっかりできたと思います。(個人的にも)チームのためにやれたと思う。(自分は)上手くはないので泥臭くやるだけ」。準決勝では連係ミスによって失点に絡んでしまったが、チームが勝ち越してくれて進出した決勝の舞台。しっかりと自身も切り替えて臨んだCBはチームのために戦い、その好守で快勝に貢献した。

 塩野は昨年もSBやCBとしてトップチームの試合に出場。総体予選では先発も務めていたが、選手権では先発を勝ち取ることができなかった。「(原因は)自分のメンタルの部分。緊迫した試合で緊張とかに勝てなかった。プレッシャーに弱かった」と分析する。だからこそ新チームでは率先して声を出すこと、個人としてもチームとしても重圧に勝つことを意識。「そういうところでチームを引っ張って行きたい」と誓う。

 今年、茨城を代表する名門校の主将に任命された塩野は「チーム全員がチャレンジャーじゃないですけど日々の練習から絶対に選手権出るぞと言ってやっています。全員が高い意識持っているので、それを引っ張って行くじゃないですけど、自分がしっかりやらないといけないと思っている。人一倍声を出すようにしています」。この1年の目標について「しっかりチームが勝てるように。自分が引っ張って自分も成長できるように」と語るDFがリーダーとして、守備の柱としてチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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