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[MOM1692]FCトリプレッタユースDF船越和樹(2年)_日本一経験のCB、勝ち点もたらす千金FK弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.24 東京都CYU-17選手権決勝L第1節 横河武蔵野FCユース 1-1 FCトリプレッタユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 健闘では終わらせなかった。FCトリプレッタユースは後半40分、CB船越和樹(2年)が鮮やかな右足FKを決めて同点。序盤から試合を優勢に進めながらも先制され、敗戦目前となっていたが、背番号2の鮮やかな一撃によって健闘の惜敗ではなく、勝ち点1をもぎ取った。

 この日はエースMF宮澤亮太朗(2年)が左足首を負傷していたこともあって船越がFKキッカーを務めていた。それまでは強風の影響もあってか、FKをゴール上方へ外していた船越。だが、後半40分にゴール正面右寄りの位置でFKを獲得した際は当初、ゴール左上を狙っていたという。それでもセットしている中で大貫雅之監督からの指示で浮き球を蹴りこむのではなくコントロールして右隅を狙うことを選択。そして低い弾道で放たれた右足シュートがゴールを破ると、歓喜を爆発するチームメートたちの輪にあっという間に吸い込まれた。「強く蹴って風の力をもらって、狙い通りでしたね。最高でした」

 右足で勝ち点をもたらした船越は守備面でも奮闘。これまでチームは1点を奪われると、連続失点することが多かったが、この日は先制された後も我慢強い守りを続けて横河武蔵野FCユースに追加点を与えなかった。特に船越とCBディサロ峻ヴァレンティノ(2年)とのコンビは堅く決定的なシュートを枠に打たせず。「2人で連動の動きとか意識してやっていたのでそれは(以前に比べて)良くなったところで、(きょうも)良かったと思います」と胸を張った。

 船越は横浜FMジュニアユース時代に日本クラブユース選手権(U-15)大会優勝。大会優秀選手に選出され、U-15年代のクラブユースオールスター戦である日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)で先発出場しているタレントだ。「自分からのロングボールも狙って行きたいし、縦パスも結構得意なのでスイッチになるボールを自分から出していきたい」というDFは自分の武器を磨いてチームに一つでも多くの白星をもたらす。「(きょうは)前半結構取れた部分あったし、1-1はもったいないと思う。次はF東京戦。自分たちで上げていかないといけない」。パートナーのディサロを出場停止で欠くが、強い意欲を持ってJクラブユースにチャレンジする。

[写真]後半40分、トリプレッタはDF船越が同点FKを決める

(取材・文 吉田太郎)

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