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3部相手に全力で臨むミハイロビッチ 「力を温存する選手はダービーで使わない」

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 3部が相手でも、気を緩めることはできない。3部が相手だからこそ、気を緩めてはいけない。ミランシニシャ・ミハイロビッチ監督は、26日のコッパ・イタリア準決勝ファーストレグを前に、セリエA次節のミラノダービーを意識してはいけないと述べた。

 ミランが対戦するのは、3部アレッサンドリアだ。ミランの決勝進出は確実という声が大きいのは当然だろう。さらにミランはリーグ次節でインテルとのミラノダービーを控えている。主力を温存してもおかしくない状況だ。

 だが、アレッサンドリアは今大会でパレルモ、ジェノアとセリエAの2クラブを沈め、準々決勝でも格上の2部スペツィアを下している。それだけに、ミハイロビッチ監督は油断禁物と強調した。イタリアメディアがコメントを伝えている。

「この試合は今季最も重要な試合だ。我々は決勝に行きたいし、行かなければいけない。だが、簡単だと思っていたら、それは醜態をさらすための最善策となる」

「メンバーを一部入れ替えることはあるだろう。だが、勝つために攻撃的な強いチームで臨む。ダービーに向けて力を温存している選手がいると気づいたら、その選手はダービーに出ない」

 それでも、FWカルロス・バッカら休む機会がない主力に休養が与えられる可能性もあるだろう。その代わりに、FWマリオ・バロテッリやMFケビン・プリンス・ボアテングといった復帰組にチャンスを与える機会ともなる。

「バロテッリとボアテングはフル出場できるコンディションではない。だが、彼らはプレーしなければいけないんだ。それを必要としている。ただ、彼らは試合に出るのに値しなければいけない。メンバーは決めていないよ。いずれにしても、できる限りのベストメンバーで臨む」

 セリエAで浮き沈みのある戦いを続けているミランだけに、コッパ・イタリアは欧州への切符を手にする近道とも言える。ミハイロビッチ監督は、タイトルを獲得し、ヨーロッパリーグ出場権を得ることの重要性を説いた。

「我々はコッパ・イタリア優勝を目標にしている。トロフィーを獲得すれば、いずれにしてもポジティブなシーズンとなるんだ。正しい姿勢で臨まなければいけない。試合数を考えれば、コッパ・イタリアは欧州の舞台に出るために最も簡単な道だ。だが、1試合を落とせば敗退となる。リーグ戦では挽回が可能だ。我々は両方の道で欧州を目指す」

 ミラン専門サイト『milannews.it』などイタリアメディアは、MF本田圭佑がアレッサンドリア戦でも先発出場すると予想している。

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