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「最高級のワインを飲むよ!」 2部を下してご機嫌だったファン・ハールだが…結局は記者に再びピリピリ

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 マンチェスター・ユナイテッドは29日、FAカップ4回戦でダービーにアウェーで3-1と勝利し、準々決勝に駒を進めた。ルイス・ファン・ハール監督は3得点を挙げての勝利を喜んでいたようだ。だが、再び記者の質問に機嫌を損ねている。

 プレミアリーグ前節でサウサンプトンに敗れ、再び激しい批判を浴びていたユナイテッドだが、FWウェイン・ルーニー、DFダレイ・ブリント、MFフアン・マタのゴールで格下を沈め、勝利を取り戻した。

 サウサンプトン戦後に辞意を表明したと報じられ、ダービー戦を前に報道陣に怒りを表していたファン・ハール監督は、週末をどのように楽しむか問われると、次のように答えている。

「帰ったら妻が家にいる。これまで妻はオランダにいたんだ。そしてワインはすでに栓を開けてある。良いワインをボトルでいただくよ。おそらく、最も高価なワインだ。エド・ウッドワード(副会長)にもらった物だからね」

「6位以上のチームを倒した時は、私はいつも高いワインをいただくんだ。(勝利した)リバプール戦後も? よく気付いたね(笑) 銘柄? いや、名前は出したくない。やや大げさだと思うからね」

 だが、ダービーは2部チャンピオンシップのチームだ。格下相手に勝利した場合は、ワインの格も下がるのだろうか。

「今回はワインはなしだ。飲むのはプレミアリーグでトップ6のクラブを倒した時だけだよ。今回の相手はチャンピオンシップ(のクラブ)だ」

 ここで記者から、「団結力を見せることができたご褒美ではなく、リバプールを下したから(ワインを飲むのか)」との質問が寄せられると、ファン・ハール監督は表情を曇らせた。

「またもくだらない質問だね。1試合がどうこうという話ではない。理解するのは難しいことだが、これはプロセスなんだ。3年がかりの話で、クラブの役員会は非常に賢いからそれを理解をしている。1試合でどうこうという話ではないんだよ」

 この日の選手たちはいつも以上に自由にプレーすることが許されていたのか、それとも相手が自由にやらせてくれたのかとの質問にも、ファン・ハール監督は「その質問には答えられないね。君の中にはすでに君の答えがあるからだ」と怒りを表した。

「君の質問は、明日『自由度が増した』と言うだけだろう。選手たちにより自由があったのではない。私は常に彼らに自由を与えている。だが、君はそう書きたいのだろう? それでOKだが、意図を隠した質問はしないでほしい。君にとっては、選手たちがさらに自由になったことが明白なのだろう」

「悪いが、哲学は変わっていない。この3日間も同じ練習をしてきた。選手たちには常に自由を与える。攻撃の組み立ては守備よりも自由度が高いからね。守備に関してはゲームプランがあるし、千もの言葉で説明できるが、君は明日の新聞で『彼らはさらなる自由を得た』と書きたいのだろう。そして私はその質問にも答えねばならない。もうその質問に答えたが、君が私の言葉を曲解することを快く思ってはいない」

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