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[JYPSL]東京Vユースが二度リードも…西武台が追いつき2-2のドロー

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[1.30 JYPSL 東京Vユース2-2西武台 西武台第二G]

 ジャパンユースPUMAサッカーリーグ(JYPSL)のDリーグが30日に行われ、西武台高第二グラウンドでは西武台高東京ヴェルディユースが対戦。東京Vユースが二度リードしながらも、西武台がいずれも追いつき、2-2で引き分けた。

 東京VユースはU-18日本代表のMF渡辺皓太とMF藤本寛也がともに足首の故障で欠場。この日は4-3-3システムを敷いた。MF大久保智明(2年)が「立ち上がりに相手が勢い良く来ると思っていた。相手を後ろ向きにするために前へ蹴った」と狙いを明かしたように、立ち上がりの東京Vユースは立て続けに裏を狙ったボールを入れる。互いにけん制し合った序盤は決定機は少なかった。

 それでも前半14分に東京Vユースが鮮やかな一撃で先制。ゴールまで約20mの距離から大久保がミドルシュート。飛び出ていたGKの頭上を越えたボールはネットを揺らした。殊勲のMFは「前半が始まってすぐにGKが高い位置にいたので、次は狙えるなと思っていました」と言い、「フリーで前を向いて、ボールを持った瞬間に思い切り打った。入って良かった」と笑顔をみせた。

 前半35分過ぎには、東京Vユースが連続で決定機。左サイドから敵陣へ切れ込むが、シュートはクロスバーを叩き、こぼれを押し込もうとするもゴールライン上でクリアされるなど、追加点にはつながらない。1-0で前半を折り返す。

 対する西武台は2列目のFW岩本匠吾(2年)やFW板橋涼太(1年)、FW丸山敦司(2年)が積極的に前へ飛び出してはシュートを放つがいずれも枠外。それでも0-1で迎えた後半10分にようやく追いついた。

 岩本のパスに反応した板橋が右サイドからPA内へ斜めに走りこみ、フリーで受けるとGKを目前に左足シュート。「ボールホルダーの人を信じて裏に走り出したら、いいボールが来て。GKと1対1だったので足を振り抜いて決めるだけでした」という板橋のシュートはGKの右脇下を抜け、ネットを揺らした。

 振り出しに戻された東京Vユースだったが、後半25分にはすかさず二度目のリードに成功。左サイドから大久保がクロス。DF深澤大輝(2年)が頭で落とし、最後はゴール前混戦からFW中根玄暉が押し込んだ。起点となるボールを蹴り入れた大久保は「大輝はヘディングが強いので、空中戦をさせた方がいいかなと思っていたら、いいボールが蹴れた。あとは点を取りたいという皆の気持ちがつながったんだと思う」と追加点のシーンを振り返る。

 このまま2-1で試合終了かと思われるも、後半37分に西武台が2度目の同点弾。10番が仕事を果たした。終了間際の37分、PA左で丸山から受けたFW山口拓真(2年)が冷静に左足シュート。「あの位置は絶対に外さない」という“新10番”の一撃はゴールネットへ突き刺さった。2-2で試合は終了。東京Vユースが二度リードしたものの、その度に西武台が追いつき、決着は着かなかった。

 試合後、逃げ切れなかった東京Vユースの選手たちは悔しさ露わ。大久保は「特に後半は自分たちがボールを回すというよりも、回させられていたように感じた。選手同士の距離感も良くなく、攻撃も連続で出来ずに単発に終わってた」と反省点を挙げた。

 また追いついた西武台も、大きく崩されるシーンは少なかったことから、「2失点とも崩されての失点でないだけに悔しい。崩されないで決められての2-2なので。そういうところが俺らの弱いところなんだと思う」(山口)と課題を口にした。ともに新チームはスタートしたばかり。ここからそれぞれの目標を達成すべく、チームを作り上げていく。

(取材・文 片岡涼)

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