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[MOM1699]前橋育英DF渡邊泰基(1年)_存在感放った注目SB、同点アシストも

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.6 群馬県高校新人大会準決勝 前橋育英高 2-1 高崎高 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場]

 前橋育英高は1月の全国高校選手権でも2試合に交代出場している1年生DF渡邊泰基が存在感を放った。アルビレックス新潟U-15時代から注目されていた左SBはこの日、高い位置でボールを受けると鋭い仕掛け。そして前半36分にCBの頭上を越える左足クロスをファーサイドへ通して決定機を演出したほか、周囲との連係良い崩しから効果的なクロスを放り込んだ。そして0-1の後半アディショナルタイムには絶妙な左足クロスでFW人見大地(2年)の同点ヘッドをアシスト。逆転勝利に貢献した。

 前半から押し込む展開の中で積極的に攻撃に絡んだが、32分には相手SBにクロスを簡単に上げさせてしまい、失点を招いた。また「クロスで力が入っちゃう」という課題も反省する渡邊だが、「去年から上の方でやらせてもらっているので冷静にプレー出来たと思います」というように相手のプレスにも落ち着いたボールコントロールで対応。そして持ち味である攻撃参加からのクロスによって右SB長澤昂輝(2年)とともにサイド攻撃の軸になっていた。そして「自分ではオーバーラップとかサイド駆け上がってシュートやクロスまで持っていきたい。最後の方はいい感じで振り抜けて上げることができていた」というクロスで同点ゴールを演出した。

 中学卒業時に新潟U-18へ昇格する選択肢もあったが、「高校サッカーがしたくて」という理由で前橋育英へ進学。早くも全国舞台に立ったDFは、先輩たちの力によって1年目から素晴らしい経験をすることができたと感じている。目標はその経験を活かして豊富な運動量で試合を通してサイドを上下動できるSBへ成長すること。「フィジカル的に強くて競り合いにも負けずに80、90分間ずっとアップダウン繰り返せるようにやっていきたい。長友選手を参考にしています」。山田耕介監督も期待を込めて「もうちょいですよね」と口にするDFはまだまだ不足していると感じている体力面などを向上させて、より勝利に貢献できるSBになる。

 今年は結果を出す一年にして、まず県内の全体タイトルを獲得すること。「全タイトルまず県内でとって、プレミアも昇格決めて自分の代でも優勝とか狙って行きたいです」。年代別日本代表入りも常に意識しているという渡邊が、チームとともに成長してひとつでも多くの目標を達成する一年にする。

(取材・文 吉田太郎)

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