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[新人戦]前橋育英追い詰めた進学校・高崎、狙いは19年ぶりとなる夏の全国:群馬

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[2.6 群馬県高校新人大会準決勝 前橋育英高 2-1 高崎高 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場]

 群馬県下有数の進学校である高崎高は後半アディショナルタイムに喫した2ゴールによって選手権全国8強の前橋育英高に敗戦。だが、97年全国高校総体で8強入りし、敗れた準々決勝でも国見高(長崎)とPK戦にもつれ込む大熱戦を演じている伝統校は、優勝候補を追い詰める戦いぶりでスタンドの観衆たちを大いに沸かせた。

 特に前半は浅いDFラインの背後を取られてピンチを迎えるシーンが何度もあったが、GK坂本瑞貴(2年)のビッグセーブなどによって凌ぐと、前半32分に右SB齋藤遥平(2年)の右クロスをFW山中享太(2年)が右足ダイレクトで合わせて先制する。

 後半は4バックが背後のケアに気を配りながら、ピンチをCB長岡岳宏(2年)のスライディングタックルやゲーム主将のCB関口海のブロックなどで乗り越えていく。中盤で奮闘していたMF宮澤達也(2年)の負傷退場というアクシデントがあったものの、それでも上手く時間を削りながら、逆にカウンターからPAまでボールを運ぶなど勝利に近づいていった。だが、後半42分にクロスから失点すると、立て直すことができないまま押し込まれて連続失点。白星を逃してしまった。

 それでも今後へ向けて前向きな試合となったことは間違いない。前橋育英や桐生一高に比べるとやはり個々で劣るが、県トレセンメンバーが多数を占めるチームは他校の指導者たちからも評価が高く、今年は関東大会予選、全国高校総体予選のダークホースのひとつになりそうだ。この日はトップ下やボランチなどで力を発揮するMF多田健輔主将(2年)が不在。復帰すればより戦力値は高まりそうだ。また、チームは自主性も高い。就任2年目の吉田卓弥監督は選手が自分たちで考えることによって自立とより彼らの良さを引き出すことを期待。全てではないものの、選手たちはボトムアップ育成に取り組んできた。この日の前半は高いDFラインの背後を狙われ、後半は下げ過ぎたことによってプレッシャーが緩くなる反省点があったが、試合後すぐに改善ポイントが話し合われて「じゃあどうする、というところで走るとか、フィジカル上げるとかそういう話が出てきている」(吉田監督)。自分たちで気づき、話し合うチームはより意識的に課題を改善していく。

 目標は夏の全国高校総体出場だ。吉田監督も「インターハイへ行きたい」と口にするように、混戦の群馬を勝ち抜いて全国へ。今回は目標の前橋育英に競り負けたが、全国を懸けた戦いでは必ず勝ちきる。受験勉強のため夏を終えて引退する選手も多いだけに、チームにとって最大の勝負となるのは総体予選。これから最高の準備をして夏に全てを懸ける。

[写真]高崎CB長岡がスライディングタックルで相手の突破を阻止

(取材・文 吉田太郎)


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