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[新人戦]「走れる選手だけが登録されている」尚志、後半に走力発揮して青森山田との東北決勝へ

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 2月7日、第15回東北高校新人サッカー選手権大会の準決勝が福島県の相馬光陽サッカー場で行われ、地元・尚志高と先の全国高校サッカー選手権4強の青森山田高の2校が決勝戦へと駒を進めた。

 東北各県の代表8校で争われるこの大会、尚志は1回戦で仙台城南高を2-1のスコアで破って準決勝に進出し、山形中央高と対峙することとなった。予選となる福島県新人体育大会は昨年12月6日に終わっているため、高校サッカー選手権後の最初の公式大会となる。「昨年(度)のチームから残っている選手は少ないし、レギュラーどころか中心選手すら定まっていない状態ですよ」と仲村浩二監督が苦笑いを浮かべるように、選手も指揮官も手探りの中での大会だ。逆に言えば、選手個々がポジションを手に入れるための戦いの真っ最中。「(レギュラー確保のために)結果を残すことが大事」(MF大堀憲哉)という強い意欲をみなぎらせながらの試合となった。

 ゲームは立ち上がりからどっち付かずの流れとなる。山形中央は後方からビルドアップしていく意識が強く、DF植松真哉らが起点となって尚志のプレッシャーをかわして前につける攻めを見せる。「前半は守備がハマってなかった」と尚志DF進藤雅也が首をひねったように、尚志は攻守に気合いを感じさせながらも、なかなか思うように試合を運べない。山形中央FW八矢悠雅のヘッドがポストを叩くなど、流れは傾きつつあった。それでも33分にやや幸運な形からのPKを手にすると、これをFW渡部公平が流し込んで尚志が先制点を奪い取った。

 そしてハーフタイムを境に流れも一転する。選手交代も混ぜながらプレッシャーの掛け方を指揮官から徹底された選手たちは、後半から機能的なプレッシングを見せるようになる。「走れる選手だけがこの大会に登録されている」と仲村監督が胸を張ったとおりの走力が生きるようになり、舵取り役のMF神垣陸のプレーも冴えて試合の主導権を握っていく。後半13分には途中出場のMF影山諒のアシストから大堀が決めて2点のリードを奪取して、試合の流れをほぼ決定付けた。山形中央も懸命の反撃を見せたが及ばず、そのまま尚志が逃げ切り、決勝進出を決めた。

 もう一方の準決勝では青森山田が3-0で遠野高に快勝。負傷者も多く、ベストオーダーではなかったが、今季ブレイクの期待される選手たちが活躍。東北の雄が層の厚さを見せ付けることとなった。期待のMF郷家友太のゴールで24分に先制すると、後半開始早々にも左サイドの裏へと抜け出したMF黒田凱がそのまま持ち込んでのシュートを突き刺して2-0。最後は65分にFW佐々木快がトドメの1点を決めて、遠野の抵抗を退けた。

(取材・文 川端暁彦)


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