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香川招集外を再度説明するトゥヘル「シンジとの間に何かがあったわけではない」

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 日本代表MF香川真司が6日のブンデスリーガ第20節ヘルタ・ベルリン戦でベンチ外となったことは、ドイツメディアでも大きな話題になった。ドルトムントを率いるトーマス・トゥヘル監督は、8日の会見で改めて香川について問われている。

 香川がベンチ入りメンバーから外れたのは、休養以外では今シーズン初のことだった。それだけに現地でも注目度は高く、一部では、香川の練習に不満があり、そのことに対する監督からの「警告」だという報道もあった。

 トゥヘル監督は、会見で次のように述べている。

「もちろん、我々は彼と話している。メンバーから外すときもそうした。特にシンジのように大きく貢献してきた大事な選手の場合、なおさらそうするものだ。今回の招集外は根本的なメッセージではないし、大きなことがあったわけでもない」

「だが、ドルトムントのようなクラブで我々が目指す目標を考慮すれば、このような決断もあり得る。全員がいつでも、自分の最高のパフォーマンスを出せる状態でなければいけない。毎週、競争に挑み、パフォーマンスを評価される姿勢を維持しなければいけない。我々はこのことについて話し、シンジはそれを完全に受け入れた」

 周囲の反響には驚いたようだ。

「その決断がどれほどの波紋を呼んだかは分からない。もちろん、彼についてはたくさん聞かれたし、それはどこかで理解できる。だが、パク・チュホや、前々節はモーリッツ・ライトナーがメンバー入りしなかったことについては、誰も質問してこない。当然、チュホもシンジも良い気分ではなかった。もちろん、我々は話し合っており、ハードな決断であることは分かっている」

「だが、今後もそういった決断を下さなければいけない。今後も試合ごとに、フォーメーションや相手によって、決断を下していく。細かいことも判断材料だ」

 具体的な話を避けている様子のトゥヘル監督。香川の招集外について、さらにこう加えた。

「個人的に批判しているわけではない。無数の要素が(選手のフォームに)影響するものだ。プライベートのことかもしれないし、ほかにもいろいろあり得る。だから、私が招集外にした選手について、ものすごく不満に感じているとか、関係が壊れたとか、そういうふうに捉えてほしくないんだ」

「シンジの場合、彼との間に何かがあったわけではない。私は、今の彼が、自身の100%を出せる自由な気持ちでないという印象を受けた。だから、決断したんだ。彼にとってハードな決断であることは知っている」

 ドルトムントは9日にDFBポカールでシュツットガルトと対戦する。香川は招集メンバーに入った。アドリアン・ラモスやパク・チュホはメンバー外となっている。

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