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[東京都クラブユースU-17選手権]FC東京U-18が3発勝利でV!!三菱養和SCユースを完封

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[2.11 東京都クラブユースU-17選手権・決勝 FC東京U-18 3-0三菱養和SCユース 味フィ西]

 3発完勝で無失点V達成! 第17回東京都クラブユースU-17選手権大会の3位決定戦が11日、味の素フィールド西が丘で行われ、FC東京U-18三菱養和SCユースに3-0で勝利。今大会を無失点で終え、優勝を果たした。

 試合後、4試合連続ゴールを挙げ、“東京制覇”の立役者となったFW松岡瑠夢は「今季は全国3冠を目標にしていて、試合前に監督から言われていたのは、まずは東京一になって全国を目指そうというものでした」と明かす。全国3冠達成へ向け、FC東京U-18がまずは一つ目のタイトルを手にした。

 前半5分、ゴールまで約35mの距離からMF生地慶充のミドルシュートが決まり、早くも先制。さらに同20分には松岡の4戦連続ゴールで追加点。左サイドから角度の無い位置へMF半谷陽介がドリブルで仕掛け、中央へ折り返す。最後はゴール正面で待ち構えていた松岡の左足がゴールネットを揺らした。前半を2-0で終える。

 今大会は9名までの交代が認められており、ここまでの試合で全ての交代枠を使ってきたFC東京U-18。この日も次々と交代カードを切り、選手を投入した。後半に入り、12分から24分の間に早くも4名を交代。狙いについて佐藤一樹監督は「9人交代するというレギュレーションを使って、少しの時間でもピッチに立って“張り”のあるゲームを感じることで、成長することも往々にしてあるので」と言う。多くの選手がタイトルのかかった大一番でピッチへ立ち、その空気を肌で感じた。

 試合を支配し、ピンチの場面はほぼなかったが後半21分には初の枠内シュートを許す。MF長岡龍之介のドリブル突破からシュートを打たれたが、GK波多野豪が難なくセーブ。これを凌ぐと、その後は終始FC東京U-18ペースだった。

 後半23分には中央からMF鈴木郁也が持ち込み、ラストパスを受けた松岡がPA右からシュート。しかしGKに阻まれる。同28分にはDF岡庭愁人の右クロスからMF小林幹がヘディングシュートを放つも枠を外れた。

 それでも後半29分にダメ押しの3点目。右サイドからのカウンター。DF内田宅哉がドリブルで相手をかわし、横パス。最後はPA内正面の鈴木がシュートを決めた。鈴木のゴールで3-0に突き放したFC東京U-18。後半30分から44分までに、残る5名の交代枠を使い切ると、3-0の完封勝利で優勝を果たした。

 試合後、佐藤監督は「今年のチームはどういう入りになるのかと思っていて、テクニカルな選手、サッカー理解の高い選手が多いので、そっちよりのサッカーになるかと予想していた。けれど予想外にそういう選手たちがハードワークするようになって嬉しい誤算です」と頬を緩め、「(ハードワークは)僕がやってきたサッカーの生命線。3年生になって、それを表現してくれる選手がいてびっくり」と教え子たちの奮闘振りを喜んだ。

 また指揮官は9日に行われたACLプレーオフでFC東京のトップチームがチョンブリFCとの試合で主導権を握り続け、9-0で圧勝した例を挙げると、「(チョンブリ戦のように)自分たちが主導権を握りながらやっていきたいという部分もある。それに近いエッセンスを盛り込んだサッカーをしたい。今日は20%くらい近づいたかな」と冗談めかして話していた。全国3冠のシーズン幕開けか。誰が出てもハードワークできることを示し、無失点優勝を果たした若き青赤軍団がまずは“東京制覇”を遂げた。

(取材・文 片岡涼)

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