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千葉がFW船山とFWエウトンの2トップ弾含む3発!!柏を下し、PSM無敗をキープ

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[2.14 PSM 千葉3-0柏 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉柏レイソルによる第21回ちばぎんカップが14日、フクダ電子アリーナで行われた。FW船山貴之とFWエウトンの2トップ弾に加え、セットプレーからDFイ・ジュヨンがダメ押しゴールを挙げた千葉が3-0で勝利した。今オフに大幅な戦力入れ替えを行った千葉だが、プレシーズンマッチではこれで7勝1分と無敗を維持している。

 2015年は柏がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフに出場するため、開催が見送られた伝統の一戦が2年ぶりに行われた。千葉は先発11人中、MF井出遥也を除いた10名が新戦力。4-4-2システムを採用し、GK佐藤優也にDFラインは右から多々良敦斗、イ・ジュヨン、若狭大志、阿部翔平。ダブルボランチをMFアランダとMF山本真希が務め、2列目は右に小池純輝、左に井出。2トップはFWエウトンとFW船山貴之が組んだ。

 一方、4-2-3-1システムを敷いた柏は、福岡への期限付き移籍から復帰したGK中村航輔がゴールマウスを守り、DFラインは右から伊東純也、鎌田次郎、中谷進之介、輪湖直樹。ダブルボランチを大谷秀和と小林祐介が務め、2列目は右からMFエデルソン、茨田陽生大津祐樹が流動的にプレーした。1トップはFWディエゴ・オリヴェイラが務めた。なお、U-23日本代表の柏MF山中亮輔と千葉FWオナイウ阿道はベンチスタートとなった。

 試合は前半7分、中盤でボールを奪った千葉がチャンスを迎える。アランダが奪い、横パスを受けたエウトンのスルーパスからPA右へ船山が抜け出すも、GKにカットされる。ここで得た右CKを山本が蹴り入れるもシュートでは終われない。対する柏はPA手前左でFKを獲得。エデルソンが直接狙ったボールは枠を捉えるもGK佐藤に弾かれた。

 すると前半15分に試合は動く。左サイドを上がった阿部のアーリークロスはDFにヘディングでクリアされるも、右CKを獲得。山本からショートコーナーで受けた井出がクロスを入れると、ゴール前正面の中谷がクリアミス。フリーの船山が足元に転がってきたボールを右足シュート。千葉が先制に成功した。

 追いつきたい柏は前半18分、エデルソンの右クロスに飛び込んだ茨田がダイレクトでシュートを打つもクロスバー上へ外れる。同33分にはPA右でキープしたエデルソンの横パスから大津がミドルシュートを狙うも枠外。2列目の選手が飛び出してはシュートを狙うも、ゴールネットは揺らせない。千葉リードの1-0で前半を折り返した。

 ハーフタイムには互いに選手交代。千葉は山本に代わり、MF富澤清太郎。柏は鎌田と茨田に代わり、山中とDF今井智基を送る。早い段階で追いつきたい柏だったが、ゴールネットを揺らしたのはまたも千葉だった。

 後半4分、アランダのパスから小池がPA右へ抜け出し、DFをかわしてシュートを狙う。ゴール前の今井にクリアされるも、右CKを獲得。これを小池がニアサイドへ蹴り入れると、敵に当たったボールはファーサイドへ流れた。ゴール前でフリーのエウトンが難なく押し込み、千葉が2-0と差を広げた。千葉は後半10分に先制弾の船山が負傷交代。代わって、FW吉田眞紀人が入った。

 流れを変えたい柏は後半12分に小林に代わり、S・リスボンから復帰したFW田中順也を投入。同19分にはエデルソンに代え、MF秋野央樹と4人を交代。対する千葉は同21分に3人目の交代で小池に代わり、MF長澤和輝、同25分にはアランダをMF佐藤勇人に代える。

 後半28分には柏が決定機。PA手前右でドリブルしたディエゴ・オリヴェイラが富澤に倒され、FKを獲得する。絶好の位置から田中が強烈な左足で直接狙う。枠を捉えるも、GK佐藤に横っ飛びで弾かれた。ここで得たCKも得点につなげることはできない。

 後半31分に千葉はエウトンに代わり、DF北爪健吾をピッチへ送る。柏は同33分に輪湖に代わり、MF太田徹郎が出場した。

 後半は15分過ぎから柏の時間が続いていたが、セットプレーでチャンスを得た千葉がダメ押しの3点目。後半37分、左サイドから中央へドリブルで切れ込もうとした井出がディエゴ・オリヴェイラに倒され、FKを獲得。阿部が左足でゴール正面へ蹴り入れると、飛び込んだイ・ジュヨンがヘディングシュートを叩き込んだ。3-0と試合を決定付ける。

 3点差に突き放した千葉は後半40分に井出に代わり、U-23日本代表のオナイウを入れる。同41分に柏は大谷に代え、MF栗澤僚一を投入した。その後はスコアは動かずに試合は終了。千葉が3-0で勝利し、2013年大会以来の『ちばぎんカップ』8勝目を飾った。
 
 勝利した千葉はニューイヤー杯の宮崎ラウンドを3戦3勝で制するなど、今季のプレシーズンマッチで通算7勝1分と無敗を維持。新生・千葉として、この上ないスタートを切っている。

(取材・文 片岡涼)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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