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移籍後“初ゴール”千葉FW船山、PSM無敗キープも「それが一番不安」

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[2.14 PSM 千葉3-0柏 フクアリ]

 ちばぎんカップを3-0で制し、練習試合を含んだプレシーズンで7勝1分と無敗を維持したジェフユナイテッド千葉。悲願のJ1昇格を目指すシーズン開幕へ向け、視界は明るいのかと思いきや、FW船山貴之は「それが一番不安。開幕になって勝てるだろと思ったら、足元をすくわれるので。しっかりここからの2週間で厳しく準備をしていけば問題ないとは思う」と勝って兜の緒を締めた。

 この日の柏戦で船山は前線でFWエウトンと2トップを組むと、前半15分には先制点を決める活躍。右CKの流れからゴール前で相手DFがクリアミス。こぼれが船山の足元へ流れ、難なく右足シュートを決めた。川崎Fから加入したFWは、練習試合では得点はあったものの、ニューイヤー杯などのプレシーズンマッチでは無得点が続いていたため、試合後は「久々にネットを揺らせて嬉しかった」と笑顔をみせた。

 後半10分には足を痛めて負傷交代したものの、「大丈夫です。問題ないです」と軽傷を強調。大会MVPに輝いたFWは1万2921人が入ったフクアリでの“デビュー戦”を振り返り、「もっと(サポーターが)来てくれたら、4、5点は取れたかなって書いておいてください!」と冗談交じりにファンへ向けて“メッセージ”も送った。

 千葉が奪った3得点は、いずれもセットプレーから生まれたゴール。チャンスを確実にものにしての勝利に喜びがあるのかと思いきや、船山は「3点セットプレーというのは残念。崩してのゴールではないので」と不満顔。「チャンスはもっとあったので、決めきれていれば楽な試合展開になっていたはず」と課題を挙げた。

 約2週間後にはついにシーズンが開幕する。松本山雅FCのFWとして、2014年のJ2ではキャリア最高の19得点を挙げてきた船山。「J2の方が気持ちでやっている部分が強いので。そういうのに負けないようにやっていかないとやられちゃう。痛い目に遭いたくないので」と開幕を見据え、その表情を引き締めた。

(取材・文 片岡涼)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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