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[練習試合]2試合連続で終了間際に得点、U-16代表候補が桐光学園に競り勝つ

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[2.14 練習試合 U-16日本代表候補 3-2 桐光学園高 時之栖裾野G]

 U-16日本代表候補は14日、清水エスパルスユース戦後に桐光学園高との練習試合を行った。第1試合に引き続き、第2試合でも森山佳郎監督の下で「どんな勝負にも果敢に挑み、食らいついて行く」『森山スピリット』を発揮。新1、2年生のメンバー構成だった桐光学園と対峙したU-16日本代表候補は、同学年や1学年上の世代の相手に対して3-2の勝利を収めた。

 前半はU-16日本代表候補ペースだった。左MFの棚橋尭士(横浜FMジュニアユース)と右MF東俊希(FCゼブラ)の両サイドがイニシアチブを握ると、前半20分にはカウンターから抜け出した棚橋が惜しいシュートを放つ。同33分には右サイドを突破した東の折り返しを、ファーサイドで受けた棚橋が技ありゴールを決めて、先制点を奪った。さらに35分には左サイドを破ったDF菊地健太(JFAアカデミー福島U15)のクロスが、GKのキャッチミスを誘い、追加点を挙げる。

 後半4分に桐光学園MF田中雄大のアシストから失点を喫すると、直後の5分にもCB加藤優太にヘッドで決められ、2-2の同点に追いつかれた。だが、それ以上のゴールは許さなかった。逆に後半から投入されたFW成瀬竣平(名古屋U15)と、第1試合でも躍動した鈴木冬一(C大阪U-15)が攻撃を活性化。後半31分に左サイドを突破した成瀬の折り返しを、中央で三国ケネディエブス(青森山田中)が受けて、ラストパス。これに抜けだしたFW川本梨誉(清水ジュニアユース)がシュートを放つが、僅かに外れてしまう。だが、その4分後の35分、鈴木がPA内でドリブル突破からファールをもらい、PKを獲得。これを鈴木自らがきっちりと決め、勝ち越しに成功をした。

「気持ちの部分だったり、縦への推進力だったり、いろんな自分の良さを出してくれた」(森山監督)。終了間際のゴールで引き分けに持ち込んだ第1試合に続いて、再び終了間際のゴールで今度は勝利。一度は追いつかれるも、試合をひっくり返されること無く、勝ちきって強さを示した。だが、後半立ち上がりの立て続けの失点は、チームとして絶対にやってはいけないこと。『森山スピリット』は失点直後に崩れないことが前提であるだけに、連続失点で同点に追いつかれたことは、課題として受け止めないといけない。

 しかし、こうしたトレーニングマッチで『やってはいけないこと』を経験出来たことは大きな収穫となる。球際の激しさ、勝利への執念。そして、前への推進力。『森山スピリット』を示したこの2試合は、実り多きものとなった。

[写真]ルーズボールを追うU-16代表候補DF菊地

(取材・文 安藤隆人)

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