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[CL]3年連続の因縁対決はパリSGがホームで先勝…チェルシーは貴重なアウェーゴール獲得

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[2.16 欧州CL決勝T1回戦第1戦 パリSG 2-1 チェルシー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は16日、決勝トーナメント1回戦第1戦の1日目を行い、パルク・デ・プランスではパリSG(フランス)とチェルシー(イングランド)が対戦。お互いに前半に1点ずつを奪い合ったが、後半33分に途中出場のFWエディンソン・カバーニが勝ち越しゴールを挙げ、2-1でパリSGが先勝した。なお、運命の第2戦は3月9日にチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジで行われる。

 パリSGとチェルシーが欧州CLで対戦するのは3年連続となり、過去2シーズンはいずれも接戦の末、アウェーゴール差で決着がついている(13-14シーズンはチェルシー、昨季はパリSG)。それだけに今回も好勝負が期待されるが、ホームのパリSGは国内で44戦無敗と好調を維持。さらにそけい部を痛め、1月31日に以降離脱していたMFマルコ・ベッラッティが、13日のリール戦で戦列復帰を果たし、この試合でも先発入り。さらにそのリール戦で温存されたFWズラタン・イブラヒモビッチやDFチアゴ・シウバらが先発復帰し、万全な状態でこの試合に臨んだ。

 一方、フース・ヒディング監督体制で公式戦11試合負けなしのチェルシーは、13日のニューカッスル戦で5-1と大勝し、勢いをつけて敵地に乗り込んだが、その試合で主将のDFジョン・テリーが負傷。さらにMFネマニャ・マティッチは累積警告により、この試合は欠場する。センターバックにはDFガリー・ケーヒルとDFブラニスラフ・イバノビッチが入り、左サイドバックにはDFアブドゥル・ラーマン・ババ、ニューカッスル戦で2得点を挙げたFWペドロ・ロドリゲスが先発起用された。

 序盤から主導権を握ったのはパリSG。前半12分、MFブレズ・マトゥイディのスルーパスで完全に左サイドを抜け出したDFマクスウェルが中央へ折り返す。決定機だったが、ニアに走り込んだMFアンヘル・ディ・マリアにわずかに合わず、先制点とはならなかった。序盤は押し込まれる展開が続いたチェルシーは、徐々に相手陣内でボールを回せるようになると23分、ラーマン・ババの左クロスをフリーとなっていたFWジエゴ・コスタがヘディングシュート。チェルシーはファーストシュートで先制かと思われたがGKケビン・トラップに右手で弾き出され、決めきることができなかった。

 試合は前半終盤に動く。パリSGは前半39分、中央やや左でMFルーカスがMFジョン・オビ・ミケルに倒されて、FKを獲得。キッカーのイブラヒモビッチが放った強烈なシュートは壁右端のミケルに当たってコースが変わり、GKティボー・クルトワの逆サイドに飛んで、先制点。このまま前半は終わるかと思われたが、アディショナルタイム1分、チェルシーはMFウィリアンが右CKから入れたボールをニアのD・コスタがヘッドでそらし、中央でフリーとなっていたミケルが右足シュート。失点につながるFKを与えてしまったミケルが汚名返上の同点弾を叩きこみ、チェルシーが前半ラストプレーで追いついた。

 後半もパリSGが積極的な入りを見せる。後半16分、MFルーカスがイブラヒモビッチとのワンツーからPA内に侵入し、右足を振り抜いたが、GKクルトワのセーブに阻まれる。19分にもチャンスを迎えたが、左サイドからのクロスをイブラヒモビッチがヘッドもケーヒルのブロックに遭い、こぼれ球をマトゥイディが左足で狙ったが、チェルシーの体を張ったブロックがゴールを許さなかった。

 流れを変えたいチェルシーは後半26分にMFエデン・アザールに代えて、MFオスカルを投入。パリSGも疲れが見え始めたルーカスに代えて、カバーニを入れた。この交代策が奏功したのはパリSGだった。33分、入ったばかりのカバーニがディ・マリアのスルーパスにタイミングよく裏へ抜け出し、PA右から右足シュート。角度はなかったが、飛び出したGKクルトワが止めることができず、パリSGが2-1と勝ち越しに成功した。

 後半36分にはベッラッティとマトゥイディを下げて、MFアドリアン・ラビオとMFハビエル・パストーレを投入したパリSG。最後まで攻める姿勢を崩さず、追加点こそ奪えなかったが、チェルシーの反撃をゼロに抑えて、第1戦を2-1で先勝した。一方でチェルシーは敗戦も貴重なアウェーゴールをもってホームでの第2戦に臨む。

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