[2.16 欧州CL決勝T1回戦第1戦 ベンフィカ1-0ゼニト]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の決勝トーナメント1回戦が16日に開幕。ベンフィカ(ポルトガル)がホームでゼニト(ロシア)を1-0で下し、4年ぶりの8強進出に王手をかけた。ホームとアウェーと入れ替えた第2戦は3月9日に行われる。

　敵地に乗り込んだゼニトは、ロシアリーグ中断期間の影響で、公式戦は12月9日のヘント戦以来で約2か月ぶり。ただ指揮を執るアンドレ・ビラス・ボアス監督にとっては故郷ポルトガルへの凱旋ということで、負けられない一戦でもあった。

　しかしやはりホームのベンフィカがボールを握りながらゲームを進める。ただシュートをなかなか枠に飛ばすことが出来ない。12日のリーグ戦のポルト戦に敗れ、連勝が止まった影響を感じさせるかのように、前半をスコアレスで終えた。

　後半に入るとベンフィカの攻勢はより増すことになる。しかしゼニト守備陣が体を張った守備で対応。後半24分にはアルゼンチン代表MFニコラス・ガイタンが決定機を迎えるが、シュートはGKユーリ・ロディギンに止められ、押し込むことが出来なかった。

　だが後半アディショナルタイムに歓喜の瞬間が待っていた。ゼニトのDFドメニコ・クリシートがこの日2枚目のイエローカードで退場。そしてこのプレーで得たFKからベンフィカはガイタンの蹴り入れたボールをFWジョナスが押し込み、ついに均衡を破った。相手の混乱を見逃さなかったベンフィカが、勝負勘の差で先勝した。

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