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アジア経験して強いメンタルに「なってなければいけない」FW鈴木武蔵が「新潟のサポーターを沸かせたい」と誓う

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 U-23日本代表のAFC U-23選手権優勝に貢献したFW鈴木武蔵アルビレックス新潟の代表として「2016Jリーグプレスカンファレンス」に出席した。

 湘南ベルマーレと戦う開幕戦について「どちらもハードワークするチームですし、見ていて凄く面白い試合になると思う。どっちが先に集中力か、体力切らすかで変わってくると思うし、楽しみな試合ですね」。そう口にした鈴木はAFC U-23選手権で右足股関節痛、左太腿を負傷した影響によって、新潟ではまだ別メニュー調整をしている段階だ。

 開幕戦に出場できるかどうかはまだわからないが、本人はシーズンを通して活躍してチームの勝利に貢献する意気込みでいる。12年に加入した新潟ではJ1通算で6ゴール。昨年途中からは水戸ホーリーホックへレンタル移籍した。五輪予選ではタイ戦で貴重な先制ゴールを叩き出し、イラク戦でも先制点をアシストする活躍を見せた一方で、新潟では十分な活躍ができていないという思いがある。

 それだけに「半年ぶりにビッグスワンのスタジアムに帰ってきて、あのスタジアムで新潟のサポーターを沸かせたいという思いがあります」と力を込める。半年前、1年前の自分と比べ、自身で成長したと感じているのはメンタルの部分だ。「代表最終予選を経験して凄いプレッシャーだったし、国民の期待が凄くあったのでメンタル的にはタフになれたかな。なってなければいけない」。その成長した部分を発揮して新潟に勝利をもたらす。

 タイ戦で決めた先制ゴールはDFライン背後へのボールを頭でコントロールして抜け出しながらすかさず右足で撃ちぬくファインゴールだった。桐生一高時代の恩師・田野豪一監督は「タイの1点目とかうまっ!て。こんな上手かったっけって思うくらい。凄いなと思う。本当に誇りに思う。良くなったし、武蔵自身も。アイツ自身が壁をつくって乗り越えてやってくれているんだなと思う」と語っていたが、鈴木自身も厳しい環境を経験することで「高校の時は考えられない感じ」のプレーも表現できるようになるなど、着実に成長してきたことを実感している。

 今年の目標は「シーズン通して二桁獲りたい」。新潟での日々のトレーニングを大事にして、試合で結果を残して、勝利に貢献して、そしてリオのピッチに立つ。

[写真]二桁得点を誓う新潟FW鈴木武蔵(右)

(取材・文 吉田太郎)

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