beacon

鹿島で全試合出場掲げるU-23代表CB植田、チームで結果残して五輪でブラジルに「借りを返したい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 「2016Jリーグプレスカンファレンス」が18日、都内で行われ、昨年のナビスコ杯王者・鹿島アントラーズからはU-23日本代表CB植田直通が参加した。ナビスコ杯王者の代表として壇上でコメントした植田だが、昨年のナビスコ杯は決勝を含めて出場できなかっただけに「去年、17個目のタイトルを獲ることができて、チームとしてとても誇らしいことだと思うんですけれども自分としては悔いの残る大会」と語り、今季の抱負については「チームとして今年は全てのタイトルを獲るという目標を掲げていますし、そこに自分が全試合関わっていけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 1月のAFC U-23選手権では北朝鮮との初戦で先制ゴールを決めてU-23日本代表を勢いづけ、その後は守備の柱としてチームのリオ・デ・ジャネイロ五輪出場権獲得とアジア制覇に貢献した。その姿は後輩たちをも勇気づけている。大津高時代の恩師である平岡和徳総監督は先日、OBの植田やMF豊川雄太の活躍について、「そういう選手がいないと(後輩たちが)顔を上に上げられない」。偉大な先輩たちの活躍によって、上を目指す選手たちが勇気を得て、苦しい時にもまた顔を上げて努力、成長することに繋がっていることを説明していた。

 植田は「ボクは大津高を代表して戦っている身でもありますし、日本を代表して戦っている身でもあるのでそこで培ったものをしっかり出していければいいと思っています」と力を込める。新たな活躍がまた後輩たちを勇気づけるか。「自分自身、最終予選でも強さというものは少しは出せたかなと。自信もつきましたし、Jリーグでも出して行ければいい」という植田にとって、今シーズンはチームの勝利にためと同時に五輪出場を果たすために戦うものになる。「そこに出なければ何の意味もないと思う。そこに出て、世界と戦うということが非常に大事なことですし、世界とやってどれくらい戦えるのか確認しなければならない大会だと思う。そのためにも鹿島で試合に出続けなければいけない」

 植田は大津高時代の11年、U-17日本代表の一員としてU-17W杯に出場してベスト8進出。だが、チームは準々決勝でブラジルに敗れてファイナリストになるという目標を果たすことができなかった。「あの時からボクたちの年代はブラジルに借りを返したいという思いで今もずっと言ってきましたし、このオリンピックはブラジルでありますし、ブラジルも出てきますし、この場で借りを返したいという思いはあります。やっと(リベンジの)チャンスを掴めたというのがあるので、ブラジルとやれるまで勝ち続けらればいいと思います」。予選同様にメンバー入りを果たして、五輪の舞台でブラジルにリベンジする。それを実現するためにチームで全試合出場して勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP