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次は「少しでも早く試合に」横浜FMは18歳ルーキー和田が大役を全う

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 J1からJ3までの53クラブ(U-23チームは除く)の代表選手たちが参加した「2016Jリーグプレスカンファレンス」。横浜FM・マリノスユースからはユースチーム出身の18歳ルーキー、FW和田昌士が出席した。

 クラブの大きな期待、育成出身選手ということもあって指名されたという和田は「びっくりしました」というが、昨年のJリーグMVPプレーヤーであるMF青山敏弘(広島)やJ1で600試合出場を達成している39歳GK楢崎正剛(名古屋)、日本代表MF柏木陽介(浦和)ら実績ある選手たちがメディアの取材などを受ける中で、唯一の10代が堂々と大役を務め上げた。

 J1デビュー前に大舞台を経験した和田の視線は既にルーキーシーズンへと向けられている。「思っていた以上にプロっていう世界は厳しい世界だと実感していますけれども、その中でも日々成長しているのが自分でも分かりますし、もっともっと成長して少しでも早く試合に出てチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいという意気込みです」

 昨年もトップチームに帯同していた和田だが、昨年、そして今年のキャンプスタート時よりもプロのスピードに慣れ、できることが増えて来ていると感じている。「まずは判断の速さに慣れないと自分の良さも出ないと思うので、ボールにたくさん触ってリズム作って違和感なくやりたいと思っています。まだまだできない部分もありますけれど、ちょっとずつ進歩することができている」

 ユースチームの主将として最後の公式戦となった昨年末の高円宮杯プレミアリーグ参入戦では観衆を驚かせるようなゴールを連発してチームを初のプレミアリーグ昇格へ導いた和田。その特長をプロの世界でも発揮することができるか。「点を獲ることに関しては自信を持っていますし、それがどこまで通用するのか楽しみですし、他のところも磨いていかないといけないですけれども、点を獲ること、見ている人を魅了するようなプレーで点を獲るということに関しては貫いていきたい」。この日、全国のサッカー関係者たちにお披露目された18歳が次はピッチで躍動する。

[写真]横浜FM期待の18歳、和田(左)が仙台の奥埜と握手

(取材・文 吉田太郎)

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