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「C・ロナウドではなくペニャランダのユニフォームが欲しい!」…グラナダFWが12歳少年に見せた気遣い

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 ピッチ外での振る舞いも一流、ということだろうか。グラナダに所属するU-20ベネズエラ代表FWアダルベルト・ペニャランダが心温まる気づかいを見せた。

 今月7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第23節で、ホームにマドリーを迎え1-2と敗れたグラナダ。接戦の末敗れたものの、この試合で掲げられた横断幕が結果以上に話題を呼ぶこととなった。

 その横断幕とは、一人の少年が掲げたものだ。そこには「マルセロでもなく、クリスティアーノ・ロナウドでもない。僕は君のユニフォームが欲しいんだ、ペニャランダ!」と記されていた。

 試合中にこの横断幕に気付かなかったペニャランダだが、試合が終わった後にこれを知り、自身の『ツイッター』を通じて呼びかけを行った。「誰か、この少年を知りませんか?」というツイートに、1万件以上のリツイートでの反応があった。

 その周囲の協力は実った。17日、あの横断幕を掲げた12歳のオリベル君が両親を伴ってグラナダの練習場を訪れたのだ。ペニャランダはオリベル君に求められていたユニフォームを渡し、抱擁で愛情を伝えたようだ。

 ペニャランダは昨年11月のビルバオ戦でリーガ・エスパニョーラにデビューし、グラナダのクラブ史上最年少でリーグ戦に出場した選手となった。さらにデビュー4試合目のレバンテ戦では2得点を記録し、グラナダの最年少得点記録も更新。18歳195日での1試合2得点は、バルセロナFWリオネル・メッシが保有していた記録(18歳219日)を上回り、外国人選手としてはリーガ史上最年少での複数得点となった。

 ピッチ内の実力者は、人間性という意味合いでも素晴らしいものを備えている――。そういうことなのかもしれない。


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