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[AFCフットサル選手権]順位決定戦でキルギスに敗れた日本、8強を目指したW杯の出場も叶わず

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[2.18 AFCフットサル選手権順位決定戦 日本 2-6 キルギスタン タシュケント]

 AFCフットサル選手権は18日、順位決定プレーオフを行い、フットサル日本代表はフットサルキルギスタン代表と対戦し、2-6で敗れた。この結果、上位5チームに与えられるW杯出場権を得ることができず、W杯の連続出場は3回で途絶えた。

 前日、ベトナムを相手にPK戦の末に敗れた日本は、先発メンバーを変更。GK藤原潤(バルドラール浦安)、FP滝田学(ペスカドーラ町田)、FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)、FP仁部屋和弘(バサジィ大分)、FP西谷良介(フウガドールすみだ)が先発した。また、FP渡邉知晃(大連元朝足球倶楽部)は体調不良により、試合を欠場している。

 日本は立ち上がりからピンチにさらされる。森岡の強烈なシュートがDFにブロックされると、その跳ね返りを利用して相手がカウンターを仕掛ける。これはGK藤原が食い止めたが、日本は相手陣内までボールを運んでも効果的に守備を崩すことができなかった。

 前半10分には滝田のマークミスを突かれ、キックインからFPバイガジに先制点を許してしまう。今大会、初めて追いかける展開となった日本は、この状況とプレッシャーに飲まれていく。同13分には相手のCKのこぼれ球に対して守備が棒立ちとなってしまい、楽々と2点目を決められた。

 ミゲル・ロドリゴ監督はタイムアウトを取り、修正を図ろうとする。しかし、バラバラの動きは変わらず。これまでとは違うセットで戦った影響もあったのか、CKで誰が蹴るかが決まらずに4秒ルールを取られてみすみす相手のボールにしてしまう場面もあった。日本は打開策を見いだせない苦しい状態のまま、前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、日本はFP小曽戸允哉(シュライカー大阪)をゴレイロに、パワープレーを仕掛ける。4年前のW杯でもポルトガルと引き分けに持ち込むなど、ミゲルジャパンの大きな武器であるパワープレーからチャンスをつくったが、小曽戸が立て続けにあったチャンスをものにできなかった。すると後半4分にはキルギスが無人のゴールにシュートを決め、リードを広げた。

 その後もパワープレーを継続した日本は、後半6分にFP逸見勝利ラファエル(ベンフィカ)が1点を返す。十分に追いつける時間帯だったが、日本はチャンスでもシュートを打つことをためらう選手が増えていき、ゴールを奪うためのパワープレーができなかった。逆にボール回しのミスからパワープレー返しを2度決められ、1-5とリードを広げられた。

 試合終盤、FP星翔太(バルドラール浦安)が左サイド、角度のない位置から1点を返したものの、その直後にもキルギスにダメ押しとなるゴールを決められ、2-6で完敗。試合後には、ミゲル監督が辞意を表明。W杯で史上初のベスト8を目指した日本だったが、その舞台に立つこともできずに、チームは解散することとなった。

(取材・文 河合拓)

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