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Jユースカップ優勝、年代別代表で活躍と充実の一年過ごした浦和ユースCB橋岡「謙虚さを忘れずに」成長目指す

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[2.20 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 日産ス]

 昨年のJユースカップチャンピオンの浦和レッズユースからは右SB関慎之介とCB橋岡大樹がU-18Jリーグ選抜の一員として先発出場。そしてGK山田晃士がベンチ入りしていた。

 高校1年生のU-17日本代表DF橋岡は1、2学年の上の世代の日本高校選抜の選手たちと対峙。U-16代表のリーダーでもあるDFは球際や空中戦での競り合い、1対1の強さを示した。だが、前半終了間際にFW旗手怜央の突破を許して失点。後半は「次の1点は絶対に渡さないと思っていた」という気迫を全面に出してプレーして無失点に抑えたが、「10番(MF中村健人)とかは上手かった。自分的には2個上という中でもできたんですけど、失点のシーンで前に入られたというのがある。後ろから行くとファウルになるので足を出しづらくて。11番の選手(旗手怜央)も上手いなというのはあったけれどあそこで決められたのは悔いが残っています」と前半の1失点を悔やんでいた。

 また同点の後半終盤には右SBへポジションチェンジしたが、勝負どころで頑張れる部分も橋岡の持ち味だけに積極的に走って攻撃に絡めなかったことも反省していた。それでも追加点を与えなかったのは橋岡やCB麻田将吾ら最終ラインの踏ん張りによるものが大きい。1年生DFにとってはそのスピード感やキープ力を感じ、封じたことが自信にもなったことは間違いないだろう。

 橋岡は昨年、浦和ユースでレギュラーを務めて日本一を経験。U-16日本代表として出場したインターナショナルドリームカップでは大会MVPを獲得し、U-17日本代表へステップアップするなど非常に充実した1年になった。その中で本人は高校2年目を謙虚な姿勢で迎えようとしている。「(浦和ユース監督の)大槻さんには『謙虚さを忘れずにやれ』と言われている。1年で上手く行って、2年、3年で花咲かない人もいると思う。プロになっても花が咲くような選手にならないといけない。ここはゴールじゃ無い。ここからもっと頑張っていきたい」。ピッチ上で気持ちの強さをとても感じさせる闘将は謙虚に努力を続けて、これから大輪の花を咲かせる。

 現在の目標は2世代上のU-19日本代表入り。昨年末には同世代のGK大迫敬介(広島ユース)が候補合宿に選ばれているだけに、抑えることなくライバル心を口にする。「2個上が東京オリンピック世代なので、そのなかでもどんどん入って行ってスタメンを狙っていきたい。(大迫には)負けていられない」。2世代上の代表の主力になって東京五輪へ。謙虚さを忘れずに努力し続けて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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