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[PSM]「何もしてない」と猛省の三竿、小笠原の助言に感謝

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[2.21 プレシーズンマッチ 鹿島2-1水戸 カシマ]

 反省のカシマスタジアムデビューとなった。今季、東京Vから鹿島アントラーズに完全移籍で加入したU-23日本代表MF三竿健斗は「今日は悪いところが出たというか、特に前半は何もしていない。ボールにも触ってないし、ボールを受けてもいない」と猛省した。

 U-23日本代表の一員としてAFC U-23選手権に出場し、カタールから1月31日夜に帰国すると、翌1日から鹿島の宮崎キャンプに合流した。2日のニューイヤー杯・熊本戦(2-0)にいきなり先発し、前半の45分間プレーしたが、その後は14日のプレシーズンマッチ讃岐戦(2-1)の後半10分から途中出場しただけ。この日は後半39分までプレーしたが、最後は疲労の色も見えた。

「環境が変わって、練習メニューも初めて。そういうところから来る疲れもある」。コンディションは1週間後の開幕に向けて合わせている段階。新チームでの戦術理解や連係面もまだまだ発展途上にある。

 それでも試合中にチームメイトとコミュニケーションを取り、改善できた部分もあった。「予測、決断力が足りなかった。後ろとの距離感を気にし過ぎて、前に行くのを一瞬迷って、少し遅れたところもある」。そんな三竿に声をかけたのがダブルボランチを組むMF小笠原満男だ。

「後ろはセンターバックの仕事。前はつぶしに行っていい」。大先輩の言葉で迷いを断ち切ってからは徐々に自分の持ち味も出すことができた。自身のパフォーマンスについて納得しない三竿だが、逆に「これより下がることはない」と、良い意味で開き直ってもいた。MF柴崎岳は急性虫垂炎の影響で28日のJ1開幕戦・G大阪戦(吹田S)は欠場が濃厚。19歳と36歳のダブルボランチが、開幕戦白星のカギを握っている。

(取材・文 西山紘平)

●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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