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[PSM]新戦力6人先発の水戸、鹿島に善戦も兵働「最低でも1ポイントは…」

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[2.21 プレシーズンマッチ 鹿島2-1水戸 カシマ]

 スタメン11人中、半数以上の6人が新戦力となった水戸ホーリーホックは鹿島相手に善戦したが、立ち上がりと終了間際の失点で競り負けた。

 大分から今季加入したMF兵働昭弘は「結果がすべてなので、勝てなくて残念」と唇をかむ。前半8分、自分たちのCKからカウンターで失点。1-1で迎えた後半42分には鹿島のCKを一度はクリアしたが、セカンドボールをつながれ、MF小笠原満男のクロスから途中交代FW鈴木優磨に決勝点を許した。

「失点は両方ともセットプレーの流れ。1点目は自分たちのCKから相手のカウンターをつぶせなかった」と振り返る兵働は「2点目は僕の判断ミス」と反省する。CKのキッカーを務めた小笠原にフリーでクロスを上げられたが、「僕がキッカー(小笠原)のマークだったけど、クリアをしてマイボールになると思って前に行ってしまった。あれだけフリーにさせてしまったら中が苦しくなる」と、自分自身の対応を悔やんだ。

 一方で試合内容には手応えもあった。鹿島相手にシュート数でも10本対11本と健闘。前半はむしろ水戸のほうが好機は多く、後半は押し込まれる時間も長かったが、終盤の失点までは粘り強く我慢した。

 前半10分にはGK本間幸司のロングキックからFW三島康平がDF昌子源に競り勝ってヘディングで流し、FW佐藤和弘がゴール前に抜け出した。GKとの1対1から放った佐藤弘のシュートは惜しくも左ポストを直撃したが、三島が「公式戦になると、練習試合より僕に対するロングボールが増える。そういう中で僕が競って(佐藤)和弘が抜け出すチャンスもつくることができた」と話すように、新戦力である佐藤弘との2トップにも好感触をつかむことができた。

 だからこそ、結果につなげたかったと兵働は言う。「こういう内容のときに勝たないと、リーグ戦は苦しくなる。最低でも1ポイントは取らないといけないし、本当は3ポイント欲しかった。そこらへんはシビアに考えたい」。フィールド選手ではチーム最年長の33歳は、1週間後に迫った京都とのJ2開幕戦へ「内容もそうだけど、結果がすべて。開幕戦に勝つことで自信にもつながる」と力説した。

(取材・文 西山紘平)

●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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