[2.23 欧州CL決勝T1回戦第1戦 アーセナル 0-2 バルセロナ]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は23日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、アーセナル(イングランド)とバルセロナ(スペイン)が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半26分と同38分にFWリオネル・メッシがゴールを陥れ、バルセロナが2-0の完封勝利を収めた。バルセロナのホームで行われる第2戦は3月16日に行われる。

　序盤からアウェーのバルセロナがボールを保持する時間こそ長いものの、アーセナルの集中した守備を攻略し切れずになかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続く。すると、前半22分にアーセナルがシュートチャンスを迎える。だが右サイドのMFメスト・エジルのラストパスからDFエクトル・ベジェリンがゴール前に送ったボールはDFダニエウ・アウベスにブロックされ、こぼれ球に反応したMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンが至近距離から放ったシュートはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの守備範囲に飛んでしまった。

　その後も守備に重心を置くアーセナルをバルセロナが崩し切れず、ともに決定機を創出できないまま試合は進んでいく。前半36分にはアーセナルがカウンターからチャンスを迎えかけたが、チェンバレンのドリブルが大きくなったところを見逃さずに素早く距離を詰めたDFハビエル・マスチェラーノがストップし、シュートまで持ち込ませない。前半アディショナルタイムにはDFダニエウ・アウベスの折り返しからFWルイス・スアレスがヘディングで狙ったものの、ボールはゴール左に外れた。

　スコアレスのまま後半を迎えると、後半4分にMFアンドレス・イニエスタのスルーパスからPA内に進入したFWネイマールが好機を迎えたが、シュートはGKペトル・チェフに阻まれてネットを揺らすには至らない。するとアーセナルは同5分に負傷したチェンバレンに代えてFWセオ・ウォルコットを投入。同15分には左サイドを駆け上がったDFナチョ・モンレアルのクロスからFWオリビエ・ジルがヘディングで狙ったものの、テア・シュテーゲンに右手1本で弾き出されてしまった。

　後半21分にはDFジョルディ・アルバのパスを受けたメッシのシュートがDFペア・メルテザッカーにブロックされ、セカンドボールの流れからスアレスが放ったシュートがゴール左に外れるなど、バルセロナはアーセナルのゴールをこじ開けられない。

　しかし後半26分、電光石火のカウンターからバルセロナがついにゴールを陥れる。自陣でボールを受けたネイマールが、スアレスとの鮮やかなワンツーで一気に左サイドを駆け上がってPA内までボールを運ぶと、逆サイドから走り込んでくるメッシにラストパス。これをフリーで受けたメッシが落ち着いてネットを揺らして、スコアを1-0とした。

　反撃に出たいアーセナルは後半28分、ジルに代えてFWダニー・ウェルベックを投入して流れを変えようと試みる。しかし、決定機を迎えたのはバルセロナ。同33分、メッシのパスから完全にフリーになったスアレスが狙うも、シュートはポストを叩いてしまう。だが同38分にメッシがPA内でMFマシュー・フラミニのファウルを誘ってPKを得ると、これをメッシ自らが蹴り込んでリードを2点差に広げる。その後、スコアは動かずにアウェーのバルセロナが2-0の勝利を収めた。

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