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大声援で迎えられた浦和DF遠藤「素直にうれしかった」

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[2.24 ACLグループリーグ第1節 浦和 2-0 シドニーFC 埼玉]

 赤いユニフォームを身にまとったDF遠藤航が交代出場のためにピッチ脇に向かうと、スタジアムから大きな歓声がわき起こる。背番号6を背負った男は浦和レッズの選手として、新たなスタートを切った。

 遠藤に出番が回ってきたのは2-0とリードを奪って迎えた後半30分。MF青木拓矢に代わってピッチに入る瞬間には、サポーターから大きな拍手で迎えられた。「自分が試合に出そうになったときに声援をすごくもらえたので素直にうれしく思いましたし、やってやるぞという気持ちになりました」と浦和の選手として初めての公式戦、初めての埼玉スタジアムのピッチに向かった。

 ボランチの位置に入った遠藤は守備を締めるだけでなく、攻撃面でも魅せる。投入直後の後半32分、PA外でボールを受けると右足で狙いすましたシュートを放った。ボールはゴールマウスを捉えたものの、GKベドラン・ヤンイェトビッチの横っ飛びのセーブに遭って初ゴールとはいかなかった。

「今日は出場時間も少なかったので、フィジカル的に落ちることもないので飛ばしていこう。ゲームの流れを読みながら、その中でも積極的にゴールに向かう姿勢を出せればいいと思っていました」。少ない出場機会の中で、自らの持ち味を発揮しようと奮闘した。

 浦和の選手として初の公式戦出場は15分間。「まずは試合に出場できたこと、何よりもチームが勝利で終われたことをうれしく思います」と充実の表情を見せながらも、「ただ出場時間も短かったので、もっともっと試合に出たいという意欲が今日増しました」とさらなる出場機会を得て、チームのために戦っていきたいと胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)

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