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“顔面ブロック”で危機しのぐ…浦和GK西川「目がぼやけて焦った」

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[2.24 ACLグループリーグ第1節 浦和 2-0 シドニーFC 埼玉]

 守護神は今季も健在だ。浦和レッズのゴールマウスを託されるGK西川周作。この試合で迎えた危機は数えるほどしかなかったものの、集中力は切らさずにそのすべてをストップしてチームを完封勝利へと導いた。

 前半8分にMF武藤雄樹のゴールで先制した浦和は、前半のシドニーFCのシュートを2本に抑え、西川には出番らしい出番がなかった。しかし、後半8分に決定機を創出されてしまう。相手CKの流れから至近距離でのシュートを許してしまうが、「自分からボールが見えていない状況でしたが、とにかく先に動かないことを意識した」と言う西川がこれを“顔面”ではじき返す。

「気付いたら目に当たっていました」とシュートをストップした西川だったが、「目がぼやける感じで焦りました」と、その後ピッチ上に倒れ込んでしまう。しかし、「徐々に戻っていったので大丈夫だと思いました。目の痛みというよりも、セーブした喜びの方が大きかったです」と再びゴールを守るために立ち上がった。

 後半20分にFW興梠慎三がPKを沈めてリードを2点差に広げて迎えた同38分には、MFミロシュ・ニンコビッチにミドルレンジからゴールを脅かされたながらも、これも好反応を見せた西川が弾き出してチームは2-0の完封勝利を収めた。

 今季公式戦初戦での完封に「しっかりとゼロで抑えられたことが非常に良かった」と笑顔を見せると、「ACLで良いスタートを切れたので自信を持ちながら、一つひとつ目の前にある試合を皆で戦っていきたい」と今週末に行われる柏との開幕戦に向けて意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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