beacon

プロ4年目、初めての開幕戦…柏MF秋野「普段より緊張した」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.27 第1ステージ第1節 柏 1-2 浦和 柏]

 プロ4年目。初めて開幕戦のピッチに立った。柏レイソルMF秋野央樹は中盤の底で舵を取り、チームの勝利のためにピッチ上を走り続けた。

「普段よりは緊張しました。今までの3年間は開幕戦に絡んだことがなかったので」と語った秋野だったが、自慢の左足で左右にパスを散らしてリズムを生み出すだけでなく、粘り強い対応で守備でも奮闘。しかし、後半には決定機に顔を出したもののゴールを奪うことができず、チームも1-2で浦和に敗れた。

「開幕スタメンを飾れたことは自分の成果でもあるし、ものすごい良い経験ができました」と充実した表情を見せた一方で、「でも結果が出なかったということは、もっともっとやらなければいけないことがたくさんあると思う」と視線を鋭くさせている。

 1994年10月8日生まれの21歳は、リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表世代だ。手倉森ジャパンにコンスタントに招集されていた秋野だが、1月に行われたアジア最終予選メンバーからは外れることになった。当然悔しさはあったが、「入れないと決まったときには皆に託して、僕は五輪本戦に向けて準備をするだけだと思っていました」とチームメイトを信じ、吉報を待った。

 結果、チームは劇的な勝ち上がりでアジアの頂点まで辿り着き、見事に五輪出場権を獲得して帰ってきた。「皆が出場権を獲得してくれました」と感謝を示すと、「あとは自分がチームで試合に出て、テグさん(手倉森誠監督)の目に留まるようにしたい」と五輪本戦のメンバー入りに意気込みを見せる。

 J開幕戦の今日が五輪に向けての「第一歩」と新たなスタートを強調すると、「自分のクラブで試合に出ることが五輪に行く必須条件だと思う。まずはクラブでのポジション争いを勝ち抜き、なおかつ試合で良いパフォーマンスを出せるように、一日一日を大事にしていきたい」とクラブでの成長を五輪出場へとつなげようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第1節1日目 スコア速報

TOP