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仙台デビュー戦で勝利に導いたMF三田「これに満足せず、ひとつでも上の順位に」

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[2.27 J1第1ステージ第1節 横浜FM0-1仙台 日産ス]

 シュート3本でつかんだ敵地での勝ち点3。決勝点を挙げたのはベガルタ仙台の背番号18だった。

 今季、FC東京から期限付き移籍で仙台に加入したMF三田啓貴。早速ボランチとして横浜F・マリノスとの開幕戦に先発すると、いきなり結果を残す。仙台ペースで試合が進んでいた前半19分、横浜FMにボールを奪われそうになりながらも、なんとかボールをつなぐと、FWウイルソンが中央のMF金久保順、金久保がさらに右へはたくと、三田が利き足ではない右足を振り抜くと、横浜FM守備陣の間を抜けてゴールネットを揺らした。「シュート練習のときから右足でいいところに行っていたので、思い切って右足で振り抜いてみようと思った」。2015年5月30日の柏戦以来となるJ1でのゴールを、三田は笑顔で振り返った。

「まさか右足で決めるとは思わなかった(笑)」と渡邉晋監督も右足でのシュートには驚きを口にするも、ミドルレンジからのゴールは想定内だったようだ。「キャンプ中ももっとミドルを打っていいんじゃないかと話していましたし、今日はグラウンドがスリッピーだというのもありましたし、意識して狙っていったんだと思う」。

 三田は「ゼロで勝つのは仙台の良さを出せた」、「攻撃にどんどん加勢していくというのはチームとしてやっているので、ボランチから思い切って出て行ったことで得点が生まれたのはよかった」と自身のゴールでの1-0の勝利には手応えを口にするも、「守りながらももう1点カウンターでとれれば楽になると思うし、しっかりキープして攻撃を組み立てるのもまだまだ課題」と反省点を挙げた。「これに満足せず、仙台をひとつでも上の順位に」。中学年代から過ごしたFC東京を離れるという覚悟を持った25歳のMFは、先を見据える。

 3月6日の次節は古巣・FC東京との一戦となるが、三田は契約上出場することが叶わない。「FC東京の特徴は仙台の中では一番知っていると思うので、ひとり一人の弱点や特徴をチームメイトに残したい」とチームに勝利を託していた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第1節1日目 スコア速報

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