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“夢だったフクアリ”で値千金弾…千葉FW吉田「これほど幸せな気分はない」

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[2.28 J2リーグ第1節 千葉 2-1 徳島 フクアリ]

 劣勢だった。後半14分に徳島に先制点を奪われたジェフユナイテッド千葉は、猛反撃に出るもなかなか同点ゴールを奪取できない。時計の針は後半45分を回り、残された時間はアディショナルタイムのみ。ここで、FW吉田眞紀人がチームに勢いをもたらす一撃を叩き込んだ。

 後半26分からFWエウトンに代わって前線に送り込まれていた吉田は、「ガムシャラにゴールを狙うことしか考えていなかった」。同32分にはDF阿部翔平が蹴り出したCKの流れからゴールを脅かすも、GK相澤貴志に弾き出されてしまう。しかし、「交代で入った選手が気迫を持ってプレーすることで、他の選手にも伝わると思ったので、ガムシャラさをチームメイトにアピールしようとした」とその後も精力的にゴールを狙っていく。

 そして後半アディショナルタイム、その姿勢が結果へと結び付く。右サイドからMF山本真希が送ったクロスにいち早く反応したのが吉田だった。「とりあえず相手マークにつかまらないようにと思っていました。そうしたら真希君が良いボールを上げてくれた」と山本のピンポイントクロスをヘッドで合わせると、ボールはネットに突き刺さって貴重な同点ゴールが生まれた。勢いに乗ったチームは終了間際にMF長澤和輝が決勝ゴールを奪い、劇的な逆転勝利で開幕戦白星を飾った。

 今季、水戸から地元クラブである千葉に加入。移籍後のリーグ戦初戦での貴重な一発に「千葉が大好きでフクアリでプレーをするのが夢だった。サポーターが素晴らしい雰囲気を作ってくれたので、自然とモチベーションが上がったし、この中で点を取れて最高に幸せ。これほど幸せな気分はない」と喜びを爆発させた。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J2]第1節 スコア速報

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