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好調ヘルタで定位置つかんだ原口元気が語る2年目のブンデスリーガ、ハリルJ、そしてリオ五輪…

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 ブンデスリーガ第23節終了時点で3位につけるなど好調なヘルタ・ベルリンで開幕当初からレギュラーをつかんでいる日本代表FW原口元気。移籍2シーズン目で確固たる地位を築き、バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表にも定着した24歳が、残り3か月となった今シーズン、そして日本代表について語った。

―ヘルタ・ベルリンはブンデスリーガで3位につけていますが、好調の要因はどんなところにあると思いますか?
「チームとしてやることがハッキリしたというのが大きな理由だと思います。どんな相手にも自分たちのサッカーがやれているという部分には非常に大きな手応えを感じています」

―それでもバイエルン、ドルトムントという2強には大きな差を付けられています。この2チームに追いつくために必要なこと、チームとしてまだ足りない部分というのはどんなところでしょうか?
「バイエルンとドルトムントは毎年、優勝争いをしているチームですが、うちのチームはあくまで挑戦者です。足りない部分を考えるより、挑戦者として1試合1試合を大事に戦い抜くことを考えたいですね」

―原口選手自身、今季はレギュラーとしてプレーしていますが、個人的な手応えはいかがでしょうか?
「今シーズンに関して言えば、『自分がどうすれば試合に出場できるのか?』ということをしっかり考えてきたことが、今、試合に出場できている大きな要因だと思います。個人的な手応えはありますが、結果という部分ではもっと数字にこだわっていかないといけないと思います」

―スタメンに定着することができたのは自分のどんなところが向上し、ブンデスリーガに適応したからだと思いますか?
「今まではどうしても自分のやりたいことをチームのためにプレーしていたという部分がありました。今はチームのためにどうすれば良いかをしっかり考えて、自分のスタイルを変えながらプレーしています。そこが今のチームで連動できている要因だと思います」

―シーズン当初からレギュラーを任され、あらためて感じるブンデスリーガの特徴や難しさはどんなところでしょうか?
「約束されたポジションはないということですね。試合はもちろん、練習でも良くなければ、簡単にレギュラーから外されます。試合への準備 練習への準備も含めて、あらゆる準備がとても大事だと思います」

―以前のインタビューで「ヘルタで主役にならないといけない」と話していましたが、そのために今後さらに必要なことは何になるでしょうか?
「僕は自分の大好きなチームとして浦和レッズへの愛着は非常に強いです。今はヘルタにも同じような愛着があります。だからこそ、良い結果を出して、このチームの主役になりたいですし、結果を出すことが一番大事だと思っています。やるからには主役であり、一番の選手でありたいです」

―来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得は現実的な目標だと思いますが、チャンピオンズリーグに対する思いはいかがですか?
「サッカー選手ならだれもがあこがれる大会です。目標ではありますが、1試合1試合を大事にすることを今は優先したいですね」

―DFBポカールも準決勝まで勝ち残っていますが、カップ戦に対する思い、タイトルに懸ける思いはいかがですか?
「(準決勝の)相手もドルトムントに決まり、是非(香川)真司くんと試合がしたいですね。ポカールの決勝は毎年、ベルリンのホームスタジアムでもあるオリンピアシュタディオンで行われています。サポーターのためにも4月の準決勝でドルトムントに勝って、ホームスタジアムで決勝を戦いたいですね」

―昨年は日本代表に定着する1年にもなりましたが、日本代表における2016年のテーマ、課題は何でしょうか?
「代表で試合に出続けることと得点です。結果を出すことが一番大事だと、ドイツに来てすごく感じています。だからこそ、結果を出すことで代表チームに必要な選手になりたいと思っています」

―ボランチやサイドバックも含め、さまざまなポジションで起用され、以前には「自分が考える自分の良さと、ハリルホジッチ監督が考える自分の良さがちょっと違う」と話していました。今後、監督に最もアピールしていきたい部分はどこですか?
「今は逆ですね。監督から必要だと思われる選手になりたいので、監督の考えるサッカーに自分の良さをどう合わせていけるかが大事だと思っています。それが一番のアピールにもなると思います」

―2列目のサイドはライバルも多いポジションですが、代表のスタメン争いをどう捉えていますか?
「ヘルタと代表ではサッカーが違いますが、ヘルタでの経験を自分のプレーで表現できれば十分に(スタメンに定着できる)可能性はあると思います。ドイツで得た経験として、攻守において走り切ること、そして得点という形にすることをしっかりアピールしていきたいと思います」

―3月のW杯アジア2次予選を終えれば、秋には最終予選も始まります。ハリルジャパンはロシアW杯に向けて順調に前進していると思いますか?
「間違いなく前進していますね。引いた相手に対するプレーには難しい部分もありますが、この予選を戦う上で楽に勝てる相手はいないと思います。3月の予選も厳しい戦いになると思いますが、必ず勝ち切りたいですね。僕にとっては埼玉スタジアムでのプレーにもなるので、是非得点も取りたいと思っています」

―U-23日本代表がリオ五輪出場を決めましたが、オーバーエイジでの参加に興味はありますか?
「ないといえば嘘になるかもしれませんが、今はヘルタで試合に出ることに専念したいです。ロンドン五輪は正直悔しい思いをしましたから。もし必要と思ってもらえるのであれば、全力でプレーします」

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