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15歳年下の若武者を称賛、FC東京FW前田「諒也が良いボールをくれた」

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[3.1 ACLグループリーグ第2節 FC東京 3-1 ビン・ズオン 東京]

 出番は試合終盤の後半36分から。与えられた時間はわずかに9分だった。しかしFC東京FW前田遼一は、そのわずかな時間できっちりと仕事をこなした。

 FWサンダサに代わってピッチに送り込まれた前田が、点取り屋としての嗅覚を発揮したのは、投入から3分後の後半39分だった。右CKのチャンスを得ると、DF小川諒也が蹴り出したボールに反応。「最初にヒデ(DF高橋秀人)が行き、その後に俺が入って、その後にモリゲ(DF森重真人)みたいに皆でうまく話し合えたのが良かった」。ニアサイドでジャンプ一番、ヘディングで叩いたボールはネットを揺らし、ダメ押しゴールとなるチーム3点目を奪った。

 キッカーを務めたのはこの日がプロデビュー戦となる19歳の小川だったが、「(練習で)CKはまったく合わせていなかったけど、センタリングの練習で合わせていたので、ボールの質や特長は分かっていた。諒也が良いボールをくれた」と34歳のストライカーは15歳年下の若武者を称賛した。

 3-1の勝利でACL初白星。「得失点差も大事になってくると思うので、そういう意味では良かったし、ゴールを取れたのは相手がどこだろうとやっぱりうれしい」としながらも、「これを続けられるようにしたい」とさらなる得点量産を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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