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J・マルティネス1人でシドニーFC15チーム分?“爆買い”が生んだ驚きの『格差』

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 1月から2月にかけて世界中で話題となった、中国のクラブによる“爆買い”補強が、あらためて注目を集めている。アジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いが始まり、各国の『格差』が浮き彫りになっているからだ。

 昨年に続く連覇を目指す広州恒大は、アトレティコ・マドリーからコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスを、約55億円とも言われる巨額の移籍金で獲得した。その広州恒大は2日にACLのグループH第2節で、シドニーFCと対戦する。この試合の前日会見で話題となったのが、両クラブの『格差』だった。

 J・マルティネスの移籍金は6500万豪ドル(約54億円)と報じられているが、シドニーFCの選手の年俸は、全選手分を合わせても400万豪ドル(約3億3000万円)だという。何とJ・マルティネス1人の移籍金で、シドニーFC15チーム分以上をまかなえてしまうのだ。

 Aリーグ公式サイトによると、オーストラリアの記者からは関連する質問が多く飛んだ。広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ監督は辟易した様子で、こう語ったという。

「両チームに何らかの違いがあったとしても、試合をして、結果を見なければならない。あなたの方が両チームの違いをよく分かっているはずだ」

 スコラーリ監督は「この時期はリーグが始まったばかりなので、グループステージは簡単な戦いではない」とも語ったが、初戦がホームで0-0の引き分けに終わっているだけに、指揮官にもプレッシャーがかかっているのかもしれない。それはもちろんJ・マルティネスにも当てはまるが、高額の移籍金に見合うだけの活躍を見せることはできるだろうか。

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