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JFA大仁会長「このチームは古い」…佐々木監督は進退明言せず

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[3.4 リオ五輪女子アジア最終予選 日本1-2中国 金鳥スタ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)に厳しい現実が突きつけられた。勝てば可能性が見え、引き分けでもまだ可能性が残るとみられた一戦。必勝を期したはずの中国戦を、なでしこは1-2で落とした。

 数字上はわずかに可能性を残すが、リオ五輪出場の可能性はほぼ消滅した。しかし、進退を問われた佐々木則夫監督は「可能性がなくなったところで検証していかないといけない。(進退については)今後みなさんで検討してもらうことになる」と明言を避けた。

 相性がよかったはずの中国戦。佐々木則夫監督が2008年に就任して以降、12回対戦してわずかに1敗しかしていなかった相手。その敗戦も2008年アジア杯の準決勝と約8年間、敗れていなかった。「結果を重く受け止めないといけない」。佐々木監督の言葉が虚しく会見場に響いた。

 この日は日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長が試合を見守った。試合を終え、報道陣に囲まれた大仁会長は「日本の良さが出せなかった。今までの優位性が、ほかのチームも上がってきているのもあるが、落ちてきているんじゃないかと思う。日本の平均年齢27歳くらいで、ほかのチームは24歳くらい。やっぱりこのチームは古いチーム。もっと若いチームに変えていかないといけない」と指摘した。
(取材・文 児玉幸洋)
●リオ五輪女子アジア最終予選特設ページ

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