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本職SBの明治大DF河面がCB起用に応える、「彼がいたから0に抑えられた」と賞賛も

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[3.5 第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会 関東A2-0北海道・東北]

 本職ではないCB起用に応え、堂々の守備で完封勝利に貢献した。第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会の準決勝が5日に行われ、関東選抜Aは北海道・東北選抜に2-0で勝利し、決勝戦へ駒を進めた。明治大ではSBを務めるDF河面旺成(明治大3年=作陽高)だが、この日はDF宮地元貴(慶應義塾大3年=東京Vユース)とCBを組み、相手を無得点に封じ込めた。

 試合後、関東選抜Aの三浦佑介監督は河面の名前を挙げて、「今日のゲームの中でも成長していた。左利きなのもストロングポイントですし、めちゃくちゃいいCBだなと思いました」と奮闘振りを称えた。

 大会前からCB起用するということは本人にも伝えており、「関東AにはSBのいい選手がいたので、彼の経験値を上げるためにもCBをやらせようと、この大会は思っていた」と意図を明かす。CB起用を聞いていた河面は、だからこそ「準備はできていました」ときっぱり言う。

 明治大ではコーチを務める三浦監督は「もちろん課題はありますが、慣れないポジションでも個人としてしっかりしているなと、彼がいたから今日はゼロに抑えられた」と教え子を賞賛。「ラインコントロールも含めて、基本に忠実にやってくれた。今日の試合でまたひとつ成長したなと思いました」と河面の献身的なプレーを喜んだ。

 CBを組んだ宮地も「アキとコミュニケーションを取りながら、チャレンジ&カバーを徹底してできたと思うので、無失点につながってよかったです」と手応えを口にする。

 中学3年時の1年間と、作陽高2、3年時の2年間はCBをやっていたものの、大学に入ってからは練習試合を除いて、CBでプレーすることはなかった。この日が初めての“実戦”だったこともあり、「久しぶりすぎて感覚が……」と戸惑いも明かしたが、「相手が1トップだったこともあって、チャレンジ&カバーでやりやすかった。自分のなかでの手応えは感じました。身体を張って、守りきれたところは自信にもなりました」と胸を張った。

 意外にも本職のSBよりも、「CBが好き」という河面。「CBは後ろから攻撃の組み立てにも参加できるので、そこが好き」と理由を話す。

 あす行われる決勝戦では関西学生選抜と対戦する。「関西出身なので、関西とやりたいですし。インカレと大臣杯で関西学院大に負けているので、今回こそ関西勢に勝ちたいです」と意欲をみせた河面は「関西相手には絶対に負けられないです。最後は気持ちだと思うので、後ろから声をかけてチームを盛り上げていければと思う」と強く誓った。


●第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会特集

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