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天王山でベンチ外の香川、理由は今回も「戦術的な決定」

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 今回も、「戦術的な決定」だ。ドルトムントトーマス・トゥヘル監督は、5日のバイエルン戦でMF香川真司をベンチにも入れなかったことについて、こう説明している。

 勝ち点5差で迎えた首位バイエルンとの天王山で、香川はスタメンに名を連ねなかっただけでなく、ベンチメンバーにも含まれなかった。2月6日の第20節ヘルタ・ベルリン戦以来のベンチ外だ。

 試合後、日本の報道陣から香川について聞かれると、トゥヘル監督は次のように述べている。

「戦略的な理由からの決断だ。今日の試合では3~5人の守備ラインでプレーした。だから、トップ下を使わずに試合に臨むことにして、残念だがシンジを含めなかった」

 スコアレスドローに終わった試合について、指揮官はこう振り返っている。

「前半はスーパーだった。特に最初の30分間は、我々もすごく良い内容だったと思う。両チームともものすごいテンポでプレーしていた。監督として、私はこの一戦を堪能したよ。最初はボールを持っていても、相手のポゼッションのときも、自信や高い精度、素早い判断力のプレーができた」

「後半からはバイエルンの勢いが増し、我々は自信、勇気、判断力をそれぞれ少しばかり失った。だが、バイエルンはこれ以上ないレベルの相手だ。(相手選手の)無数の動き、ポジションのチェンジに対して守らなければいけない。それは体力的だけではなく、メンタルの仕事でもある」

 トゥヘル監督はドルトムントの選手たちのプレーに満足しているようだ。

「守備組織が乱れることがなく、相手のポゼッションでも受け身にならなかったことや、可能な限り前でボールを奪おうとしたことに満足している。もちろん、バイエルンは大きなチャンスをつくったが、もう少し精度が高ければ、我々も非常に大きなチャンスを生み出せていただろう」

「試合前にも言ったが、バイエルン戦では必ず、耐えなければいけない時間帯が訪れる。だが、我々は執着心、信念、メンタリティーを失うことがなかった。だから、今日のスコアは気にしないよ」

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