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松本が敵地で横浜FCを破り、今季初勝利を挙げる

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[3.6 J2第2節 横浜FC 0-2 松本 ニッパツ]

 J2は6日、第2節を各地で行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FC松本山雅FCが対戦した。開始1分も経たないうちにFW山本大貴が先制ゴールを挙げた松本が2-0で勝利し、アウェーで今季初白星をつかんでいる。横浜FCのFW三浦知良はベンチ入りしたものの出場機会はなかった。

 互いに開幕戦を0-1で落とした両チームの対戦は、開始早々に動く。松本は左サイドの裏にロングボールを蹴ると、これに山本が反応。あまり角度のない位置からだったが、思い切りよく左足を振り抜くと、強烈な弾道のシュートが右サイドネットに突き刺さった。

 反撃に出たいホームの横浜FCだったが、ロングボールを蹴ってもボールが強風に戻されてしまい、思うようにボールを前へ運べない。そのため、しばらくは松本の時間帯が続いたものの、松本もシュートを枠に飛ばすことはできずに時間が進んでいく。

 前半20分過ぎからショートパスの増えてきた横浜FCは、CKの流れからFW津田知宏が左足でゴールを狙ったが、大きく枠を逸れていく。対する松本は前半33分にMF工藤浩平がゴールに背を向けて技ありのパスを出すが、その直後に背後からのチャージを受けて倒される。これで得たFKからMF宮阪政樹が直接狙ったが、GK南雄太に防がれた。そして35分、CKの続いた松本は、宮阪の上げたボールにDF飯田真輝がヘッドで合わせてリードを2点に広げた。

 前半合終了間際にも松本は、カウンターを仕掛けて右のMF田中隼磨のクロスに工藤が飛び込んだが、ヘディングシュートは右に外れていった。このまま松本が2点リードで前半を折り返した。

 後半の開始と同時に横浜FCは、DF野上結貴をDFデニス・ハリロヴィッチに交代する。後半最初のチャンスをつくったのも松本だった。後半5分、MF安藤淳が中に入れたパスを受けたMF喜山康平が縦パスを入れる。最終ラインの裏でMF石原崇兆がシュートしたが、枠を捉えられなかった。横浜FCも同8分、守備のギャップに入り込んだMF松下年宏がPAのすぐ外でボールを受けてシュートを打つが、GKシュミット・ダニエルに防がれた。

 攻勢に試合を進める松本は後半14分にFKからサインプレーを見せ、最後は飯田がシュートするが、GK南に防がれる。同15分に横浜FCは2人目の選手交代を行い、MF藤井悠太を下げて、MFロク・シュトラウスをピッチに送り出した。20分過ぎからは横浜FCが押し込む展開となるが、29分のMF佐藤謙介のミドルシュートがDFにブロックされるなど、体を張った松本の守備に阻まれる。30分のCKのチャンスも、ロク、津田のシュートが立て続けにブロックされた。しかし、続くCKの流れから岡宏道主審が、飯田のハンドを取る。これで横浜FCはPKを獲得するが、小野瀬のシュートは枠を越えていった。

 この直後に横浜FCは津田を下げて、新加入の外国人選手FWイバを起用して交代枠を使い切る。同36分には左サイドからロクが切り込み、シュートを放つがGKシュミットにキャッチされる。36分に松本は石原を下げ、MF岩間雄大をボランチに送り込み、宮阪を2列目に上げた。同45分には工藤に代えてDF鐵戸裕史、アディショナルタイムには宮阪に代えてFW前田大然を投入した松本が、前半のリードを守り抜き2-0で今季初勝利を挙げている。

(取材・文 河合拓)

●[J2]第2節 スコア速報

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