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寿人「俺!俺!」アピール、珍ゴールも得点確信…ゴン超えには「超えるのは僕だと思っていた」

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[3.6 J1第1ステージ第2節 名古屋1-1広島 豊田ス]

 J1通算記録を更新する得点は思わぬ珍ゴールになった。サンフレッチェ広島が1点の先行を許して迎えた前半43分、右サイドの深い位置からMFミキッチがマイナスに折り返す。MF柴崎晃誠が右足で合わせて押し込むと、ボールは混戦に当たってゴールに吸い込まれていった。

 混戦にいたのはFW佐藤寿人だった。寿人は当初は避けるつもりでいたが、「当たってしまった」という。場内のアナウンスでも柴崎のゴールと判定されていたが、寿人自身は自らのゴールだと確信があった。ゴール直後から、寿人は「俺!俺!」と自分を指さしてアピール。3月2日に生まれた三男の誕生を祝うゆりかごダンスを完了させ、プレーを再開した。

「晃誠のゴールだとコールされたことも知らなかった」

 ボールが当たった箇所については、「映像を見ていないので何とも言えない」としながらも、お尻からもも裏にかけてに当たったようだと説明。左かかとの指摘もあるようだが、苦笑いしながら首をかしげた。

 ただハーフタイムに自分のゴールだと触れられないことで、「ちょっと不安になった」と笑う。後半ベンチに下がった際に、公式記録が訂正になって自身のゴールが認められたことを知ったという。寿人はJ1通算50得点目も豊田スタジアムで記録。顔面に当ててのゴールだったが、その際も当初は得点者が違うアナウンスがされていた。「そういった意味ではこの豊田スタジアムでは無理やりゴールにする力があるんだと思う」。不思議な縁を感慨深げに話した。

 寿人は昨季のリーグ最終戦の湘南戦で、中山雅史(現JFL沼津)の得点に並ぶ157点目を記録。しかし今季開幕戦で記録更新を逃すと、前日5日には川崎フロンターレのFW大久保嘉人が自身らに並ぶ157点目を記録していた。

「嘉人のような、ああいうかっこいいゴールが決めたかった」

 自虐気味に話した寿人だが、憧れの“ゴン超え”については、「超えるのは僕だと思っていた」と胸を張る。ただ、大久保との今後の争いについては、「追い抜いてもらっていい。その方が気が楽なので」とまた笑った。

 次節、3月12日にホームで迎える湘南戦は、自身の誕生日と重なる。「しっかり勝ちに繋がるゴールを決めたい」。33歳をベストの形で締めくくったJ1リーグ歴代最高のストライカーは、34歳になってもまだまだ進化を続けていく。

(取材・文 児玉幸洋)

●[J1]第1ステージ第2節2日目 スコア速報


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