beacon

[アンブロGACH1-TR]2年生不在の中で試されたFC東京U-18の下級生、東海大三の好守に苦しむも辛勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.6 アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ FC東京U-18 2-0 東海大三高 東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド]

 フットボールと「ガチ」で向き合うユース年代のプレーヤーたちが、自身とチームの成長を目指す第2回「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」は6日、東京大会最終日を行い、FC東京U-18(東京)対東海大三高(長野)戦は2-0でFC東京U-18が勝利した。

 FC東京U-18は2年生が審判講習会受講のため、1年生や現中学3年生の下級生メンバーで試合に臨んだ。そのFC東京U-18がMF小林真鷹(1年)やMF品田愛斗(1年)の配球を軸に序盤から攻め立てるが、東海大三は「FC東京とはなかなか戦う機会がないと思ったのでできることは全てやろうと思っていました」というGK湯澤佑太(1年)が枠を捉えたシュートをことごとくストップ。前半34分は個でPAを打開したFW杉山伶央(1年)の決定的な一撃を左SB大槻優作(2年)がスライディングでクリアするなどDF陣も最後の局面で身体を投げ出して足に当てるなど得点を許さない。

 杉山の献身的なランニングやパススキルの高さなどを活かして攻めるFC東京は後半も7分に杉山のラストパスからFW原大智(1年)が放った左足シュートが枠を捉えたが、GK湯澤がワンハンドでセーブ。FC東京U-18はリスクを追って攻勢を強めたものの、逆に東海大三はカウンターからチャンスをつくる。10分にはMF安永岳斗(1年)の突破からMF小平貴男(2年)がシュート。17分には中央突破した10番FW瀬戸匠海(1年)がロングシュートを打ち込み、さらにカウンターから入れた左クロスに安永が飛び込むなどベンチが沸くようなシーンをつくった。
 
「今まで練習とかセービングは課題があったので、この試合でいいイメージ持てたと思います」と語ったGK湯澤の好守や東海大三の豊富な運動量などに苦しんだFC東京だが試合終盤、MF横山塁(1年)の絶妙なパスと中学生FW今村涼一の得点力で試合を動かす。29分、スルーパスで抜けだした今村がGKをかわして右足でゴールをこじ開けると、中学生SB鈴木智也が長い距離を走りぬいてチャンスに絡むなど攻め続け、34分には再び今村の技ありゴールで2-0。その後も今村がクロスバーを叩くループシュートを放つなど攻め続けて勝利した。

 FC東京U-18にとっては2年生不在の中で1年生や、中学生にチャンスが与えられた試合。「この大会に出ている人はみんなプロを目指していると思うんですけれども、こういう中で切磋琢磨して、この中でも自分は違うなと思われていきたいです」という杉山が体力的にキツい時間帯でも運動量を落とさずに走り続けるなど奮闘した選手もいたが、2年生不在という緊張感に加えて連戦の疲れの中で全ての選手がアピールできた訳ではない。だが、チームとしてレベルアップしていくためには下級生も含めたチーム力アップ、意識の向上が不可欠。佐藤一樹監督は「責任、自覚と意識を個々が持ってやる集団にならないといけない」。フットボールと「ガチ」で向き合うユース年代のプレーヤーたちにとっては、この試合も成長への糧。力を出し切れなかった選手はまた日々のトレーニングからアピールして再びチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

TOP