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新戦力として名乗りを挙げるのは?U-19日本代表候補が東京合宿を本格スタート

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 17年U-20W杯を目指すU-19日本代表候補が7日、東京合宿のフィールドトレーニングをスタート。練習後に合流する予定のDF野田裕喜(G大阪)、DF初瀬亮(G大阪)、MF長沼洋一(広島)、MF森島司(広島)、MF堂安律(G大阪)、MF伊藤洋輝(磐田U-18)を除く23人が参加した。

 前日に試合出場した8名は疲労を考慮されて別メニュー調整。昨晩から降り続いた雨も止んだ中で残る16名が3対2や5対5のミニゲームなどのトレーニングを精力的に行った。今回の東京合宿にはGK辻周吾(鳥栖)、MF神谷優太(湘南)、FW和田昌士(横浜FM)、FW森晃太(甲府)の新戦力4名に加え、2世代下のU-17世代からGK大迫敬介(広島ユース)、GK若原智哉(京都U-18)、DF橋岡大樹(浦和ユース)、伊藤の4選手を招集している。

 内山篤監督はミーティングでチームコンセプトを伝え、トレーニング中も何度も流れを止めながら、既存の選手、新戦力の選手たちが頭でU-19日本代表の戦い方を理解することを求めていた。「頭で理解しないことにはプレーは変わらない。(そして)積極的にミスを怖れずにやってほしい」と内山監督。FW小川航基(磐田)やCB中山雄太(柏)、右藤谷壮(神戸)らアジア1次予選を戦ってきた選手がチームのベースになることが有力だが、指揮官は「安泰の選手は1人もいない」と断言する。エースストライカーとしてこの年代の代表チームを引っ張ってきた小川も「1次予選のメンバーがガラッと変わると思いますし、誰が安泰とかそういうのは無いと思う。1日1日アピールしないといけない」と新鮮力合流による競争を歓迎した。

 5対5では森がサイドを突破して豪快に左足を振りぬき、和田がDFを背負いながら正確にボールを動かすなど高いスキルを発揮。それに触発されたかのように小川やFW伊藤涼太郎(浦和)、FW岩崎悠人(京都橘高)が積極的にシュートへ持ち込んでいたことが印象的だった。和田はまずはチームの戦い方の習得へ意欲。そして「チームのやり方とか最低限理解してやっていかないと、いくらいいプレーしても使ってもらえないと思う。でも、それだけになったら自分の良さも出せないので、自分の良さも出していきたい」。

 高体連、ユースからJクラブへ進んだ選手が多い中で2月は合宿を行わずに、3月にチームを始動した。各選手のJクラブでのキャンプを優先した形だったが、まだまだトップチームに絡んでいる選手は少ない。所属クラブでアピールし、代表チームのサッカーを理解し、そして世界相手に持ち味を発揮できる選手がU-20W杯アジア最終予選に当たるAFC U-19選手権バーレーン2016のピッチに立つ。

[写真]U-19代表新戦力候補の森(左)と橋岡が競り合う

(取材・文 吉田太郎)

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