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流れが悪い…岩清水が先制直後にPK献上「守り切れなかった」

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[3.7 リオ五輪女子アジア最終予選 日本6-1ベトナム 金鳥スタ]

 今大会は流れが本当に悪い。そう思われても仕方のない場面が前半41分にあった。わずか2分前にFW岩渕真奈が先制のゴールネットを揺らしていたなでしこだが、ベトナムにエリア内への侵入を許すと、DF岩清水梓がFWグエン・ティ・ホアを倒してしまう。判定はイエローカード。PKが宣告され同点弾を決められた。

 崩された場面はこの一度きり。公式記録の欄にもベトナムのシュート数はこの一本だけと記されている。ただ失点に繋がったという事実とタイミング。岩清水も「守備の人間としては守り切れなかったこと」を強く反省した。

 試合前に五輪出場の道が断たれたことが決まっていた。心理的にも難しい状況で試合に臨まなければならなかった。しかし第1戦以来の先発となった岩清水は平常心で臨むことを心がけていたと話す。「心と体を準備するだけだった」。格下相手だったとはいえ、なでしこはしっかり勝ち切ることに集中した。

 2011年のW杯優勝以来、黄金期を過ごしてきたなでしこ。その中心で岩清水は輝き続けてきた。「悔しいですし、申し訳ないですけど、自分たちが残してしまった結果なので」。現実を真正面から受け止める。そして未来へと進む。今はそうするしかない。

(取材・文 児玉幸洋)

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