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持久力テストなど実施のU-19代表候補、MF神谷は自身の武器に加えて湘南で学んだ力を「見せつけないといけない」

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 東京合宿中のU-19日本代表候補は8日午前、YO-YO 持久力テストなどフィジカル測定のメニューを行った。体調不良によって離脱したMF佐々木匠(仙台)とG大阪、広島組を除く選手たちがトレーニングに参加。YO-YOテストではM佐藤亮(明治大)やSB舩木翔(C大阪U-18)、FW岩崎悠人(京都橘高)、CB中山雄太(柏)が力走を見せるなど、選手たちは汗を流した。
  
 MF神谷優太(湘南)も持久力を見せていたひとり。前日はリカバリー組だったMFは12年夏以来となる年代別代表のトレーニングに充実した表情を見せていた。「このエンブレムつけてサッカーできるのは嬉しいことですし、誇りを持って戦いたいと思います」。昨冬、東京Vユースから高校サッカーに憧れて青森山田高へ転校。そこで逞しさを身につけた男は全国高校選手権4強進出、そしてプロ入りを果たし、今回、年代別代表候補にも復帰した。

 前日のミーティングでは守備の部分などU-19日本代表の戦い方を学んだ。所属チームとはまた違うサッカーを表現しなければならないが、神谷は適応へ自信を見せている。「どのチームコンセプトでもやっていけると思うので、そこも自分の特長だと思うので頑張っていきたいと思います」。 

 代表チームから求められているものをしっかりと発揮しつつ、自分の持ち味を印象付けられるか。神谷は自身のスキルの高さに加えて、1月から湘南で身につけてきた部分も武器にアピールするつもりでいる。湘南ではトレーニングで足りないものを感じつつ、差を埋めるよりも、レベルアップすることを意識して取り組んできた。「パスだったり、運んでシュート打てたりというところが一番の武器だと思うんですけれど、湘南でやってきたフィジカルの部分だったり、走力の部分だったりというところは見せつけないといけないのかなと思うので、そこをどんどん見せていきたい」

 午前中のYO-YOテストを「結構走ってキツかった」と微笑んだMFは午後のトレーニング、そして9日の練習試合へ向けて「午後はみんなのプレーが見れるので仲間の特長を掴んで仲間をよく引き立てていきたいと思っています。小川航基とか色々な凄い選手がいるんですけど、もっともっと中心になってやっていきたいと思っていますし、いかに仲間を使えてやれるかということを考えながらやりたいと思います。(そして練習試合で)結果を出すのが一番のアピールになると思いますし、勝ちにもこだわって、アピールにもこだわってやっていきたいと思っています」と力を込めた。高校時代に厳しい道を選択して、そこでまた成長を遂げてきたMFが代表生き残りへアピールする。

(取材・文 吉田太郎)

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