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優勝したらどうなる?大興奮のレスター・ファンが地震を起こす

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 サッカーの母国であるイングランドでも、ファンが地震を起こしたのは初めてのことだという。イギリス『BBC』が伝えている。

 震源地は、日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティの本拠地であるキングスパワー・スタジアムだった。2月27日に行われたノリッジの一戦、試合終了間際の89分にFWレオナルド・ウジョアが劇的な決勝ゴールを記録した。その瞬間、スタジアムに集まったファンが喜びを爆発させ、そのエネルギーはスタジアムから約500メートルの位置に設置された地震計で、マグニチュード0.3の地震として計測されたという。

 現地では、チームで最多得点を挙げているFWジェイミー・バーディの名前を借り、この現象を『バーディー・クエイク』と呼んでいるという。地質調査を行っているポール・デントン氏は、サッカーファンが引き起こした地震に驚愕する。

「地震計は、むしろ(ラグビークラブの)レスター・タイガースの本拠地近くに設置してあったんだ。そこから何か計測できると期待していたのだけれど、これまで何も得られていなかったんだ」

「これはサッカーだからこそ、起こることだと言えるだろう。ピンと張り詰めたような雰囲気が続いていても、4秒か、5秒あれば、予想しないマジックのような瞬間が訪れるんだ。このレスターの事例でいえば、ゴールは89分に決まった。試合はほとんど終わっていた時間だからね」

 めったに地震が起きることのないイングランドで発生した人工的な地震。ゴールが決まった瞬間に生じたエネルギーの大きさに、同氏は畏怖の念すら感じているようだ。

「ただ声援を送ったり、手拍子をしているだけでは、このようなことは起こりえない。3万人の人々が同時に立ちあがったのだろう。恐ろしいほどのエネルギーだよ」

 デントン氏は、他のクラブでも調査を行い、レスターファンとの比較実験を行いたいという。そして、それによって子供たちが科学に興味を持ってくれることを期待しているのだと話す。

 残り9節となり、プレミアリーグの首位を走り続けているレスター。彼らがこのままプレミアリーグを制することになれば、その瞬間にはどれだけのエネルギーが発せられることになるのだろうか。

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